フィリピン人の女に定住資格を取らせるため、他人の子供らを実子だと偽って認知届を出したとされる事件で、福島地検いわき支部は、いわき市小名浜島、会社役員、小松庸雄(やすお)容疑者(44)を電磁的公正証書原本不実記録、同供用の罪で福島地裁いわき支部に4日起訴した。
起訴状などによると、小松被告は07年7月5日、フィリピン人の女(31)と別の男の間に生まれた女児1人を、実子と偽っていわき市役所に届け出たとされる。
いわき東署によると、小松被告は起訴内容とは別に、06年9月~08年8月、他のフィリピン人の女4人の子供5人と大人の女1人を偽装認知していることを認めているという。同署は裏付けが取れれば追送検する方針。他にも30件以上の偽装をほのめかしているという。【神保圭作】
毎日新聞 2009年9月7日 地方版