医療介護CBニュース -キャリアブレインが送る最新の医療・介護ニュース-

医療介護CBニュース


医療一般


「根拠に基づく診療報酬体系を」―三保連シンポ

ソーシャルブックマーク: Yahoo!ブックマークにに追加 はてなブックマークに追加 この記事をlivedoorにクリップ! この記事をdel.icio.usに登録する

 内科系学会社会保険連合(内保連)、外科系学会社会保険委員会連合(外保連)、看護系学会等社会保険連合(看保連)でつくる三保連による合同シンポジウムが9月4日、「医療崩壊から医療再生に向けて」をテーマに癌研究会有明病院(東京都江東区)で開かれ、外保連の岩中督(いわなか・ただし)会長補佐(東大医学部)らが、根拠に基づく診療報酬体系の構築を主張した。

【関連記事】
診療報酬の全体的な底上げを
「皮膚科群」は大幅赤字、「眼科群」は黒字−部門別収支調査
看護師による在宅療養指導への評価を―看保連が要望書
入院基本料は「根拠に基づく算定方式で」―日病協
「2200億円削減」で自民、民主に公開質問状―三保連

 岩中氏は、現在の診療報酬について、「頑張っても頑張らなくても報酬は同じ」「最大の問題点は、設定根拠が不明な点」などと指摘し、医療機関の設備や医師の技術などの要素を根拠に基づいて反映する仕組みづくりを訴えた。

 また外保連の出月康夫名誉会長は、日本の医療の現状について、「手術などのレベルは先進国の中でも高いのに、医療費は安い」「医師数や看護師数が少ない一方、外来診療や病床数が多い」などと指摘し、医療費自体の増額や、医療の質によって診療報酬に差をつける仕組みづくりなどを課題に挙げた。

 内保連の工藤翔二副代表(結核予防会複十字病院)は、国際的な主要雑誌に掲載される日本人医師による医学論文が2002年をピークに減少傾向に転じていると指摘した。
 厚生労働省の調べでは、診療所の内科医が増える一方、病院に勤務する内科医はこのころから急激に減少しており、工藤氏は、内科医の病院離れにより大学病院や基幹病院の勤務医の業務量が増え、論文を執筆するゆとりがなくなっている可能性を指摘。その上で、医師の夜間勤務を診療報酬で評価するなど医師不足解消策の必要性を強調した。


更新:2009/09/07 18:30   キャリアブレイン

この記事をスクラップブックに貼る


注目の情報

[PR] 医師の転職ならCBネット

ログイン-会員登録がお済みの方はこちら-

CBニュース会員登録メリット

気になるワードの記事お知らせ機能やスクラップブックなど会員限定サービスが使えます。

一緒に登録!CBネットで希望通りの転職を

プロがあなたの転職をサポートする転職支援サービスや専用ツールで病院からスカウトされる機能を使って転職を成功させませんか?

キャリアブレインの転職支援サービスが選ばれる理由

【第77回】小山信彌さん(日本病院団体協議会議長) 11の病院団体でつくる日本病院団体協議会では、来年度の診療報酬改定に向けて入院基本料の増額などを主張している。議長の小山信彌さん(東邦大医療センター大森病院長)は、エビデンスや国民のコンセンサスを得た上で、急性期病院だけでなく開業医などへの評価を含 ...

記事全文を読む

 労働環境の悪化などが原因で、勤務医から開業医の道を選ぶ医師がいる中、「病気の発生を未然に防ぐ予防医学や公衆衛生などの分野も魅力があります」と話すのは、財団法人岩手県予防医学協会で常務理事を務める十和田紳一さん。同協会は、岩手県内全域をカバーする健診センターの中核施設であるため、検査・健診結果などの ...

記事全文を読む

新機能のお知らせ


会社概要 |  プライバシーポリシー |  著作権について |  メルマガ登録・解除 |  CBニュースについて |  広告掲載ついて |  スタッフ募集