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新型ウイルスでA香港型とAソ連型は消滅か

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 「インフルエンザウイルスで、おそらく“政権交代”が起ころうとしている。A香港型とAソ連型は、ほぼなくなるだろう」―。国立感染症研究所感染症情報センターの元主任研究官で東北大大学院医学系研究科講師の森兼啓太氏(感染制御・検査診断学)は、このほど東京都内で開かれた講演会で、こう指摘した。

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 森兼氏は講演で、インフルウイルスは歴史的に、「新しいものが出てきた時に、それまで主流だったウイルスが駆逐されてきた」と指摘。
 1957年のアジア型インフル発生時には、それまで流行の主流だったスペイン型インフルウイルスが、68年の香港型インフルの時にはアジア型インフルウイルスが、それぞれ新たに発生したインフルウイルスに取って代わられたと説明した。
 その上で、「新型インフルウイルスの勢いがこれだけ強いと、(季節性のA香港型とAソ連型は)駆逐される可能性がある」とした。

 一方、Aソ連型が発生した時にA香港型が消滅せず、併存する状態が続いてきたのは、「歴史的にも珍しいこと」と指摘。かつて流行したスペイン型インフルウイルスとAソ連型インフルウイルスの系統が似ており、スペイン型インフルの免疫を持っている人が多くいたことで、Aソ連型の「勢い」が弱まった可能性があるとした。

 また、B型インフルウイルスについては、「A型とは違う世界の話」とし、新型インフルの発生に伴って消滅することはないとの見方を示した。


更新:2009/09/07 18:26   キャリアブレイン

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