内容量:50ml
定価:1,680円 (税込・2009年7月現在)
普段使いに適した、彩度の低い黒緑色のインクです。黒っぽく見えると言われることもありますが、言われているほど黒っぽくは感じません。やや低めの粘度(音響粘度:6.34 cP⋅g/cm3, 趣味の文具箱 Vol.11 p.103 参照)でフローも良く、流れ出るインクを素早く走らせて筆記すると、しっかりと濃淡も出ます。渋い色味かつ濃いめの緑なので目が疲れにくく、研究ノートにアイデアをまとめるのには 149F との組み合わせが最強タッグだと思っています。
色味がいいだけではなく、耐久性にも優れている印象があります。また、中性に近い(pH 6.73, 趣味の文具箱 Vol.11 p.103 参照)ため、取り扱いやすいのも長所の一つと言えるでしょう。乾燥も早く、にじみや裏写りもありません。そのため、モンブランのボトルインクの中でも特に人気が高いインクとなっています。私も例外ではなく、上記の通り 149F と組み合わせてずっとスタメンを張っている数少ないインクの一つです。
ただし、とても残念なことに、このレーシンググリーンは廃盤になる予定なのだそうです。しばらく文具ネタを仕入れていなかった間にとんでもない状況になっていました。不幸中の幸いか、まだ生産終了になったわけではない雰囲気なので、とりあえず探し出してストックを買い込んでおこうと思います。
2009年7月21日 初出 2009年7月22日 改訂