日本の宗教法人が発表している信者数を合計すると2億1000万人と、日本の全人口1億2700万を余裕で上回ります。
「日本人は無宗教」とは、人口に膾炙されたフレーズのはずですが、これはどういうことでしょうか。意外にも日本人は宗教に対して関心が高いのでしょうか。
1人で複数の団体に入信している人の存在が総信者数をかさ上げしている側面もあるでしょう。
しかし、信者数や拠点数などの基本的なことから、収入や支出と行った財務関連まで、外部に正確なデータ公表する義務が宗教法人にはないことも、大きな一因なのです。信者数は全て彼らの言い値を信じるしかないわけです。
外部の人間からは、まったく伺い知れない宗教法人の内幕。ほとんどの団体は取材拒否のため、当初は難航を極めました。しかし、現役や元幹部、宗教学者、宗教ジャーナリストの方々に取材を重ね、現在勢いのある新宗教の独自情報を含め、その一端を覗けるような特集となっています。
「金銭に執着すると地獄に落ちる」などの文言で多額の献金をさせたのは違法として、東京都内の女性が米国の宗教法人「セインツ・オブ・グローリー教会」や日本側の担当者らに計約8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、約7800万円の支払いを命じた。
原告側代理人の紀藤正樹弁護士は「同教会については国内外から同様の被害相談が複数寄せられており、新たな訴訟も検討する」としている。
判決で村上正敏裁判官は「教会の担当者が戒めと称して『お金を愛するのは地獄のルート』『お金への愛を切れば祝福の道に入れる』と迫り、女性は恐怖心を抱いて献金するしかないという気持ちになった」と指摘。
その上で「女性はほぼ全財産を献金したが、自由な意思に基づくとはいえない。献金の勧誘は社会的に相当な範囲を逸脱し違法だ」とした。
共同通信 2009/08/28 21:44
Author:元・会員
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