この人物のオモテとウラ　「実況ナンバーワン」のウラ話

●内田恭子の元カレ！？

　２８日、エッセー本「言葉に魂（おもい）をこめて」（ワニブックス）を処女出版。これまで担当してきた競馬、Ｆ１、バレーボール、五輪などの実況中継の裏話や自身の失敗談を振り返りながら、“しゃべりの極意”や言葉へのこだわりなどをつづっている。営業トークのネタにしたり、広報やＰＲなど言葉を使った仕事をするサラリーマンに役立ちそうな一冊だ。

　三宅アナは昨年秋から忙しい仕事の合間を縫って、コツコツと書きためていた。本来は“しゃべり”のプロだが、本を読んだり文章を書くことも好きで、学生時代は小説を書いて雑誌に投稿したこともあるという。９月６日、ブックファースト新宿店で、発売を記念したトークショー＆サイン会を行う。

「三宅アナは０４年のアテネ・オリンピックで開会式や柔道の中継をするなど、日本を代表するベテランのスポーツアナです。徳光和夫さんに『現在、一番スポーツ実況がうまい』と絶賛されたこともある。下調べを入念にするので、アテネ・オリンピックの時は資料が分厚い少年漫画雑誌２冊分にもなっていました。でも、真面目なだけではなく、おいしいものを飲んだり食べたりするのも大好き。エッセーは面白い裏話が期待できるでしょう」（雑誌記者）

　１９６２年１１月１５日、広島市生まれ。子供の頃から広島東洋カープの大ファンで、広島市民球場にセッセと足を運んで応援していた。“いつかは自分もマウンドで投げるのが夢”だったが、市立二葉中学のとき、広島が優勝。その感動から、「スポーツ実況をするアナウンサーになろう！」と決意したという。

　市立基町高校から早稲田大学商学部に進学。大学のアナウンス研究会に所属し、卒業後の８５年、フジテレビに入社した。軽部真一アナや、現在はフリーの長野智子アナらと同期だ。

　三宅アナはＦ１や競馬実況の人気が特に高く、９３年のオークスでベガが１着になった際の「西の一等星は東の空にも輝いた！」などのセリフは、今も記憶しているファンが多い。現在は、夜のスポーツニュース番組「すぽると！」やスポーツバラエティー番組「ジャンクＳＰＯＲＴＳ」を担当しながら、フジテレビ開局５０周年記念特別番組「女子バレーボール　ワールドグランプリ２００９」などの実況も担当している。

「『すぽると！』で５年、『ジャンクＳＰＯＲＴＳ』では今も一緒に仕事をしている元フジの内田恭子アナとはかなり仲が良く、内田アナに“元カレのまあくん”なんて呼ばれている。スポーツ選手からの信頼も厚く、柔道の井上康生とタレントの東原亜希の結婚式の司会なども任されました」（雑誌記者＝前出）

　フジは女子アナがチャラチャラしているぶん、実力のある男性アナウンサーが番組を支えている。

（日刊ゲンダイ2009年8月28日掲載）