この人物のオモテとウラ　芸能界のボルト！？

●３５年ぶりに記録更新

　１９９９年のＮＨＫ朝ドラ「すずらん」のヒロインで知られる女優、遠野凪子（２９）が飲食系企業勤務の会社員（２７）と７月２３日に離婚していた。５月１３日に入籍してから、わずか７２日でのスピード離婚は芸能界史上最速だ。

「私事で恐縮です」と切り出し、ブログで突然の発表。たった７２日の結婚生活に終止符を打ったことだけを報告。俳優・小倉一郎（５７）が７４年に元女優と７３日でスピード離婚した記録を、３５年ぶりに１日更新した。

　離婚理由について「互いに話し合いを重ねた結論」とだけ明かし、具体的なことには触れていない。さらに「約２カ月という非常に短い結婚生活となってしまいましたが、現在も互いが互いの理解者である事に変わりはなく、今後は友人という形からまた関係をスタートさせていければと思っております」と“円満離婚”を強調、理由を明らかにしていない。

　夫とは昨年１０月、共通の友人の紹介で知り合い、翌月にプロポーズされ交際がスタート。その半年後にゴールインというスピード婚だった。

　料理が得意で、ブログにもレシピを載せるなど、家庭的な一面ものぞかせていた。５月３０日のブログ「家計簿。」では「主人が全て私に家計を任せてくれるので、仕切り屋凪子としては嬉しいかぎりっ♪」と順調な新婚生活をつづったにもかかわらず、入籍２カ月ほどの７月１５日に突然ブログ休養宣言。「特に大きな理由がある訳ではないのですが…ちょいと色々バタついてて（汗）！！」と、トラブルらしきものをにおわせていた。

●順調そうに見えたのに…

　遠野凪子は１９７９年、神奈川県生まれ。小学生の頃から子役としてＣＭ、ドラマなどに出演。９５年、ＮＨＫ大河ドラマ「八代将軍吉宗」で謎の美少女ぶりが注目され、同年のＴＢＳ「未成年」で一躍注目を浴びたが、１６歳の時に、２年半にわたって活動を休止した。

　高校生になって、普通のアルバイトをしながら女優業の行方を模索していたが、「夢の中にも自分が演技をしている姿が出てくるようになり、自分は女優しかないと奮起、復帰しました」と語っている。

　復帰第１作がＮＨＫ朝ドラ「すずらん」のヒロイン。２０００人のオーディションから選ばれた理由は「目線の強さ。逆境に耐え、ハートのしっかりしたヒロイン像にぴったり」（一井久司チーフプロデューサー）。最高視聴率は３０．４％で、遠野が出演してから全２２週のうち１６週がトップと人気を博した。

　０１年、映画「日本の黒い夏―冤罪」で日本映画批評家協会新人賞を受賞。また０２年、映画「海は見ていた」で遊女役にも挑戦。全裸濡れ場を熱演した。

「女優しかない」と決めてから１０年後に結婚、そして芸能界史上最速離婚。詳細について所属事務所は「ブログ以上のことは言えません」とコメント。遠野は東京・銀座の三越劇場で上演中の喜劇「花の元禄後始末」に３０日まで出演中で、離婚会見の予定はない。

（日刊ゲンダイ2009年8月26日掲載）