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より愛くるしく レオが帰ってくる 9月5日、新「ジャングル大帝」
漫画家の手塚治虫の生誕80周年とフジテレビ開局50周年を記念し、数ある手塚作品を代表する一つ「ジャングル大帝」が新たにアニメ化された。
「ジャングル大帝」は、昭和25年から29年にかけて「漫画少年」で連載。40年秋からは、日本で初めての本格的な長編カラーアニメとしてフジテレビ系で1年にわたって放送された。「鉄腕アトム」と並ぶ手塚の人気作品として、以後何度もアニメ化されてきた。
今回は、気鋭のアニメ作家、谷口悟朗が監督し、人気放送作家の鈴木おさむがアニメは初めてとなるオリジナル脚本を執筆。家族愛や友情、環境問題をテーマに盛り込み、新たな魅力を吹き込んでいる。
時は20XX年。環境破壊が進む地球では、動物たちを守るために、人工のジャングルを作るプロジェクトが始まった。しかし、動物たちにとっては人間におびえながら暮らす日々が待っていた。白いライオンのパンジャの子、レオは、動物の言葉がわかる少年、賢一とともに、人間との戦いに挑む…。
特筆すべきは、世界的イラストレーターの天野喜孝がキャラクターデザイン原案を担当した点だ。天野は「手塚さんの描いたレオの本質的なキャラクター造形を残しつつ、現代性を取り入れた表現にしました」という。最初のレオに比べて、さらに愛くるしい感じの描写になっている。
個性豊かな声優陣も見どころで、パンジャを俳優の時任三郎、レオの母親のエライザを女優の松嶋菜々子、カバをタレントのKABAちゃん、黒ヒョウのトトを俳優の船越英一郎が担当するなど、多彩な顔ぶれがそろった。7月に東京都内のスタジオで行われたアフレコの際の会見では、ヌーの長老ドルフの声を務めたキャスターの小倉智昭が、「動物にとても愛が感じられる」と半世紀にわたって愛される理由について語っていた。
アニメは9月5日午後9時から、フジテレビ系で放送される。