書籍をつつく118−UNIXという考え方 その設計思想と哲学。開発関係者必携の思想書。2009-09-07 Mon 09:01
そういえば、思想関係の本を紹介していなかったピヨ。という事で、ボクが大好きな思想書を紹介するピヨ♪
UNIXという考え方―その設計思想と哲学 初めに言っておくけど、これはWindows系開発者も必携の書ピヨッ♪ 【目次】 序文 謝辞 日本語版刊行に寄せて 日本語版監訳者より イントロダクション 第1章 UNIXの考え方:たくさんの登場人物たち 1.1 UNIXの考え方:簡単なまとめ 第2章 人類にとっての小さな一歩 2.1 定理1:スモール・イズ・ビューティフル 2.2 やさしいソフトウェア工学 2.3 定理2:一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる 第3章 楽しみと実益をかねた早めの試作 3.1 定理3:できるだけ早く試作を作成する 3.2 人間による三つのシステム 3.3 人間による第一のシステム 3.4 人間による第二のシステム 3.5 人間による第三のシステム 3.6 第三のシステムの構築 第4章 移植性の優先順位 4.1 定理4:効率より移植性 4.2 事例研究――Atari 2600 4.3 定理5:数値データはASCIIフラットファイルに保存する 4.4 事例研究――あるUNIXプログラマの道具袋 第5章 これこそ挺子の効果! 5.1 定理6:ソフトウェアの梃子を有効に活用する 5.2 定理7:シェルスクリプトを使うことで梃子の効果と移植性を高める 第6章 対話的プログラムの危険性 6.1 定理8:過度の対話的インタフェースを避ける 6.2 定理9:すべてのプログラムをフィルタにする 6.3 UNIX環境:プログラムをフィルタとして使う 第7章 さらなる10の小定理 7.1 (1) 好みに応じて自分で環境を調整できるようにする 7.2 (2) オペレーティングシステムのカーネルを小さく軽くする 7.3 (3) 小文字を使い、短く 7.4 (4) 木を守る 7.5 (5) 沈黙は金 7.6 (6) 並行して考える 7.7 (7) 部分の総和は全体よりも大きい 7.8 (8) 90パーセントの解を目指す 7.9 (9) 劣るほうが優れている 7.10 (10) 階層的に考える 第8章 一つのことをうまくやろう 8.1 UNIXの考え方:総括 第9章 UNIXと他のオペレーティングシステムの考え方 9.1 Atariホームコンピュータ――芸術としての人間工学 9.2 MS-DOS――7000万人以上のユーザが間違っているはずがない 9.3 OpenVMS――UNIXへのアンチテーゼ? この本はUNIX文化に流れる精神を解説した思想書ピヨ♪思想書というと、何だか実践的でないと思われがちだけど、そんな事は無いピヨッ!ある程度の開発経験を重ねれれば思想は開発にとって非常に重要だという事が分かるピヨ。小手先のテクニックは素人でも出来るピヨ。だから小手先のテクニックだけではなく、開発のプロとしての思想を持つ事が肝要ピヨ。 そうは言っても経験が少ない人にとっては、あまり思想の効果が分かり難いと思うからちょっと解説しておくピヨ♪例えば、「スモール・イズ・ビューティフル」はどの様に役立つのかと具体的に言うと・・・ みんなは、テストが難しいコード、理解し辛いコード、バグが多いコード・・・などの問題コードを見たことがあると思う。また、何時まで経っても実装が終わらないという感覚を感じた事があるかと思う。そんな時は「スモール・イズ・ビューティフル」の思想が役立つピヨ♪ 「スモール・イズ・ビューティフル」というのは、簡潔に言うと小さいプログラムはいいという事なんだ(詳しくはこの書籍を買って読もう♪)小さいプログラムのどこがいいかって?それは、テストがやり易い、理解しやすい、バグが少ない・・・などの利点があるんだ。プログラマは巨大で長いプログラムを書きがちピヨ。だけど、あまり長いとさっき言ったような問題が生じやすいピヨ。それで、「スモール・イズ・ビューティフル」というわけさ♪ 以上の説明で、思想が実際の開発に役立つ事が分かってもらえたと思う。 ボクがこの本を知ったのは書店ピヨ。UNIXに興味を持っていたボクは何となくこの本をとって読んだピヨ。そうすると、直ぐにこの書籍に引き込まれその場で読破してしまったピヨ♪(勿論後で買ったピヨ)というのも、読みやすい文体だし、開発経験5年分に相当する知識が詰まっていると直ぐに分かったからなんだ。 ボクはWindows系開発者だけど、優れた思想はプラットフォームを越えるピヨ♪開発関係者は全員読もう♪ 明日から物事の考え方が変わること間違いなしピヨ♪ |
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