・これ、一見、政治の話みたいなんですけど、
　本人に、そういうつもりはないんです。
　ただ思いついた「ぎもん」なんですよ。

　季節外れみたいな選挙の話なんですけどね。
　投票するときに、「党」で選ぶか「人」で選ぶか、
　というようなこと、
　昔のほうがよく話し合ったと思いませんか。
　なんか、もうその街の論争みたいなものには、
　「結論が出ちゃってる」ように思われてますよね？

　いつごろからか、「党（組織）」を優先させて考えるのが
　正解っていうことになっているでしょう。
　「これこれの問題については、こう考える」
　という党の見解があって、
　さまざまな争点ごとに整理されて、
　マニフェストに書かれている、ということになってます。
　で、それぞれの組織の個人は、
　その党の方針と同じ考えを持っている、
　ということになっています。
　個人であれこれ言ってみても意味ないよ、という感じ。
　その考えが成り立ちやすいのは、ぼくにもわかる。
　
　だけど、実際の、ほんとのところは、
　個人が、芯のところにいるんじゃないのかなぁ。
　いま話題になっている政治家の人たち、
　ほとんど、いまとは別の党の出身じゃないですか。
　個人が党をつくってきてるわけですよね。
　話題の中心の小沢さんなんて、
　自由民主党、新生党、新進党、自由党、民主党ですよ。
　批判してるんじゃないです、事実、そうでしょう？
　「党は消えても、個人は残る」ではありませんか。

　きっとこの先、消えちゃったり衰退する党はあっても、
　そこにいた個人は、あんがい生きてると思うんですよね。
　‥‥だったら、党で選ぶことって逆に表面的じゃない？

　幼稚な「ぎもん」だなぁなんて思われるんでしょうが、
　このところ、これまで以上に強く感じているもんで‥‥。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
季節の変わり目です、体調に気をつけましょう。