食べもの暦 平成21年7月号 お肉に格付け!? カンピロバクター食中毒を知ろう!
東京都多摩府中保健所
食品衛生係
府中市宮西町一丁目26番1号
電話 042-362-2334
お肉に格付け!?
梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏の始まりです。家族や友人と一緒に、海や山へ出かけてバーベキューを楽しむには絶好の季節です。
さて、バーベキューと言えばやっぱりお肉。ところで、皆さんはそのお肉に「格付制度」があるってご存知でしたか?
そこで、今回はお肉の格付について、ご紹介したいと思います。
お肉の格付制度は、昭和36年から始まりました。当時、牛肉や豚肉の流通量が増えたことにより、お肉の品質を全国統一の基準で評価する必要が生じ、開始されたものです。現在は、社団法人日本食肉格付協会の「格付員」という資格を持った人が、国内で流通する牛肉と豚肉について格付をしています。
牛肉の格付は、肉量を表す歩留等級(AからC)と、霜降りの程度等を表す肉質等級(1から5)の組合せで決められ、C1からA5まで15段階に分かれています。ちなみに、最高ランクA5の牛は、全国で格付される年間約100万頭の牛のうち、わずか7万頭程度しかいません。
一方、豚肉の格付は、牛肉とは異なる基準が決められており、外観、重量、肉質、脂肪の色等によって、極上、上、中、並、等外の5段階に分かれています。
なお、鶏肉、馬肉、羊肉などには、取引の目安となる品質の基準はありますが、牛肉や豚肉のような全国統一の格付制度はありません。
では、格付が高いほど、お肉の味はおいしいのでしょうか?
一般的にはそうだと言えますが、赤身や霜降り等、味の好みは人それぞれなので、必ずしも格付とおいしさは一致しないかもしれませんね。
食べものクイズ
野菜の分類クイズです。同じ仲間を選んでみてください。
A.葉菜類 B.茎菜類 C.根菜類 D.果菜類 E.花菜類
(1)ねぎ(2)だいこん(3)キャベツ(4)ブロッコリー(5)オクラ(6)ほうれんそう(7)ふきのとう(8)アスパラガス(9)かぶ(10)かぼちゃ
カンピロバクター食中毒を知ろう!
食中毒の原因は様々ありますが、その一つに「カンピロバクター」という細菌があります。昨年は、この「カンピロバクター食中毒」の都内発生件数が過去最多でした。
夏期は「カンピロバクター食中毒」が多く発生する季節です。正しい知識を持ち、以下の事項に注意して、食中毒を確実に防止しましょう。
1 生・半生・生焼けの肉を食べない
生の肉や内臓は、どんなに新鮮でも、カンピロバクターなどの食中毒を起こす細菌が付着していることがあります。内閣府食品安全委員会の推計によれば、鶏刺しやレバ刺しなどの生肉料理を食べる人は、食べない人に比べ、カンピロバクター食中毒に10倍かかりやすいとのことです。肉を生や半生、生焼けの状態で食べることは避けましょう。
2 菌をつけない
肉を焼くときは専用の箸やトングを用意し、取り分け用や自分用の箸とは使い分けましょう。また、生の肉を調理した包丁、まな板などは、十分に洗浄してから次の調理に使用しましょう。
3 十分に加熱する
カンピロバクターなどの食中毒を起こす細菌は熱に弱いので、肉の中心部の色が変わるまでじっくりと加熱し、中まで火がとおったことを確認してから食べましょう。
※これらのポイントは、カンピロバクターだけでなく、腸管出血性大腸菌O157やサルモネラの食中毒予防にも有効です。衛生管理に十分留意し、楽しく食事をしましょう。
クイズの答え
野菜は食用とする部分によって5群に分類されます。
A.葉菜類(3)(6) B.茎菜類(1)(8) C.根菜類(2)(9) D.果菜類(5)(10) E.花菜類(4)(7)
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