ＴＶマンが再び小泉純一郎を担ぎ出そうとしてる

　自民党大惨敗でもこの人は悠々自適。引退生活を送っている元首相・小泉純一郎だが、タレント転向説が再浮上。もう顔を見たくない視聴者には迷惑な話ではないか。

　小泉改革のツケで大負けした自民党だが、小泉氏の後継者である次男・進次郎は当選し、元首相は好きなことに打ち込める環境が整った。そこで民放キー局や大手芸能プロダクションの幹部らがマジで口説いている。

「これまで各局がオファーを出したのですが、次男・進次郎のことをおもんぱかってなのか元首相は断ってきた。失言して息子を窮地に追い込む可能性もゼロではないと考えたのでしょう。でも、晴れて当選したし、元首相本人の知名度の高さは相変わらずで、発言に対する注目度も高い。タレント性は十分あります」（マスコミ関係者）

　実際、講演依頼はひっきりなし。テレビに出たら視聴率も取れるとみられている。「起用するなら絶対バラエティー」と力説するのは某民放プロデューサーだ。

「ご意見番的にバラエティーで好き勝手なことを話してもらったら、間違いなく受ける。元首相がテレビ、芸能界に理解を示しているのは、長男の孝太郎を俳優にしたことからもわかります」

　タレントになる話は１年前も話題になった。ちなみに、当時は日テレの「行列のできる法律相談所」やフジの「クイズ！ヘキサゴンＩＩ」、テレ朝の「ビートたけしのＴＶタックル」などの具体的な番組名も挙がった。

　担ぎ出そうとしているＴＶマンには「もういいよ」という視聴者の声に耳を傾けてほしいが。

（日刊ゲンダイ2009年9月4日掲載）