(cache) 首相、惨敗ショック癒えず 粛々と公務こなす日々 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 首相、惨敗ショック癒えず 粛々と公務こなす日々

     退任まで秒読み段階に入った麻生太郎首相。ひっきりなしに官邸に訪れていた来客も衆院選後はめっきり少なくなり、残された公務や選挙後のあいさつ回りなどを粛々とこなす日々が続く。ただ、自民党惨敗のショックは癒えていない様子で「負けた悔しさを今も口にしている」(首相周辺)という。

     首相は衆院選結果を受け、8月31日に自民党総裁辞任を正式表明。翌9月1日は政府の総合防災訓練を視察した。3日には衆院選で支援を求めた都内の各種団体約20カ所を訪ね、頭を下げた。7日も「おわび行脚」を続ける予定だ。

     歩き方に以前のようなはつらつさは消え、記者団のあいさつにも応えなくなった。周辺は「遊説で全国を飛び回った疲れがまだ相当残っている」と釈明する。2日、記者団が自らの後継を決める総裁選に関する質問をすると、首相は「聞くべき相手は幹事長だ。頭の整理できた?」といら立ちをあからさまにした。

     1993年当時、非自民連立政権誕生で退陣に追い込まれた宮沢喜一首相は、唐詩選の「一片の氷心、玉壺(ぎょっこ)に在り」を披露し、澄み切った気持ちを表現した。政権を去る時、麻生首相がそんな心境に達することができるかは微妙のようだ。

      【共同通信】