民主党が大勝した第一功労者はマスコミです。特にテレビの力は強烈
でした。常に正論を発表し続けている著名な評論家や、無名のブログ
など、たいした影響力もありませんでした。
しかし若者たちはネットに走って、新聞を敬遠し偽善に満ちたテレビ
報道に疑問を感じ始めています。
この人たちが日本の主流に育ってくるまでまだ少し時間が掛かります。
マスコミの最大の使命は事実の追求であり、真実の報道です。ところが
日本のマスコミは自分達のイデオロギーにそった情報操作をして、
日本人に真実を伝えようとしません。
逆に政治や外交は国益にそった情報操作が必要です。ところが日本では
真実の報道をしなければいけないマスコミが情報操作をして、情報操作
をしなければいけない政治や外交が真実を旗印にして立ち向かうなど、
あきれた稚拙な国です。
マスコミは政治や外交にほんの少しの嘘が見つかれば、まるで極悪人
のように言い立てて追求します。
政治や外交は国益のためなら情報操作という嘘は許されるのです。
日本の知識人の最大の弱点は白か黒か、善か悪か、の見方しか出来ま
せん。善も悪も立場が変われば逆転する事が直ぐに理解出来ないの
です。
すなわち政治や外交のような公的な場所では善も悪もありません、国益
だけが善なのです。政治家は国益にそった考えが善であり仕事なのです。
多くの人間は偽善を素早く看破する能力を持ち合わせていません。特に
日本人は「偽善憲法」を「平和憲法」と呼んで納得してしまいました。
そして平和憲法だから守らなければいけないという「護憲」と言う言葉
にすり替えて国民を洗脳してきました。
平和憲法も護憲も見事な情報操作なのです。
それではあらためて憲法9条をみてみましょう。
「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争
を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持し
ない。国の交戦権は、これを認めない」
これの意味する事は、日本国は軍隊で、国民の安全を守ってはいけ
ない、ということです。つまり憲法では軍事力を持てないと記されて
います。
ということは自衛隊は憲法に反することになります。しかし憲法9条
を守ろうと叫んでいる一般人も知識人の多くの人たちも、自衛隊は
必要だと平気で言います。
これを偽善といわずになんというのですか?
左翼も保守も日本人の根底を支配している空気は「戦争は悪である、
二度と戦争はしたくない」という戦争アレルギーが国民の思考を
縛っています。
だから朝日新聞や日教組、その他の識者が声高に主張する「自衛隊は
国家を守るものであって、国民を守るものでないという、破壊された
ロジックにころりと参ってしまうのです。
最近常識ある保守の人たちはやっと偽善に気がつき始めて、偽善の
衣を一枚づつ剥がし始めています。
民主党の根本理念は「国家があるから戦争になる、せめてアジア人
だけでも国境を取っ払って、通貨も同じにして、仲良くすれば戦争も
無くなる。そのために「東アジア共同体」の創設を提唱し始めたの
です。
この人間を全く知らない、歴史も知らない、世界も知らない、
無知蒙昧な偽善党が民主党であり、鳩山氏なのです。
日本人が「いかなる戦争も絶対反対」という主張が「絶対の正義」
だと考えている間は日本をますます歪な国にしていきます。
日本人の文明は「自分はやがてこの地球上で死ななければならない」
という「死」を自覚した文明です。日本人は長年の仏教の影響下で、
死について、自然にたしなみとか、しつけが身についています。
神風特攻隊の身を捨てて国を救わんとする精神は日本民族が生命より
さらに尊きもの」の存在を知っているからです。
この人たちの崇高な犠牲の上に今の我々の安寧な生活があることを
肝に銘じるべきです。戦後の日本人は戦争を恐れ死を恐れるあまり、
空虚な偽善が国民を支配してしまったのです。
民主党という偽善党が日本を支配するかぎり日本の明日はありません。
何年か先、日本国が戦争を恐れ、屈辱的平和を希求するあまり野獣
中国の一自冶区になってしまう悪夢だけは見たくありません。
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