中四国地方で最大規模の映画館「広島スカラ座」(広島市中区)が6日、43年の歴史に幕を閉じた。3〜6日に開いた「さよなら興行」には、4日間で計約1200人が詰めかけ、別れを惜しんだ。
さよなら興行期間中は、過去最多となる約7万人を動員した「ラストサムライ」を1日3回上映した。来場者は上映の合間、券売所や座席をカメラに収め、同館で見た作品の思い出を語り合っていた。
同館は1966年、中区の福屋八丁堀本店の南側に開館。2003年、閉館した広島朝日会館跡に移った。1スクリーンの客席数828席は中四国で最多だった。しかし複数の劇場を持つシネコンの台頭で入場者が減り、閉館を決めた。
【写真説明】広島スカラ座のさよなら興行に訪れた映画ファンたち
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