2009年9月3日20時19分
世界の主要7都市で携帯電話の通話料金を比較したところ、東京は1分あたり27.7円で2番目に高いことが、総務省の調査で分かった。パリの32.0円は下回るが、最も安いニューヨークの10円と比べると3倍弱。景気低迷のなか、日本の携帯各社は高水準の利益をあげており、値下げ圧力が強まりそうだ。
調査は毎年実施し、今年で15回目。3月末時点で、各都市で最もシェアが高い携帯電話会社(東京はNTTドコモ)の料金体系で試算。各国の平均的な利用時間の通話をした場合の料金を1分当たりで比較した。
08年調査では、東京の1分あたりの通話料金は27.3円で、ロンドン、パリ、独デュッセルドルフに次いで4番目だった。今年2番目になった要因は、為替相場が08年に比べて対ユーロで円高になった点が大きいという。
平均的な利用時間の通話料を月額で比べても、今年の東京は2600円(1時間35分間)で7都市中3番目に高い。最も高いのはパリの5千円(2時間35分間)、逆に最も安いのはデュッセルドルフの1300円(59分間)だった。(岡林佐和)