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 【大阪】医療再生案 泉州南部の3病院再編(9/7)

  大阪府は、地域医療再生計画の案をまとめた。泉州南部地区の3市立病院の機能再編を中心とする100億円規模の計画と、市立堺病院の移転改築による救命救急センター機能の強化を中心とする30億円規模の計画−の2計画を10月に厚生労働省に提出する。同省は、有識者協議会に計画案を諮り、認められれば11月に計画採択を行い、特例交付金の手続きを開始する。
 地域医療再生計画は、2次医療圏単位の医療機能強化、医師確保などの課題を解決するために都道府県が定める計画。計画期間は2010〜14年度の5カ年を原則とし、全国で100億円規模の計画を10医療圏で、30億円規模の計画を70医療圏で採択する計画。
 府が市町村などにテーマを公募した結果、20件の提案があり、これを評価した今回の2計画を国に提出することとした。
 100億円規模の計画は、泉州南部の市立貝塚病院(貝塚市堀)、阪南市立病院(阪南市下出)、市立泉佐野病院の機能再編と、泉州北部の周産期センターの機能充実などが内容。再編に伴う施設整備としては、阪南市立病院の建て替えや、市立貝塚病院のがん診療緩和ケア病棟10床の新設、泉佐野病院の改修などが見込まれる。
 阪南市立病院の建て替えでは、現在の病院規模(鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ7,526u、185病床)から病床数を減らし、亜急性期・回復期医療を中心とした病院に変更した上で、貝塚、泉佐野病院を後方支援する。周産期センターは、泉佐野病院の改修で整備される。
 30億円規模の計画では、市立堺病院を移転改築により、救命救急センター機能と救急管制塔機能を有する地域の基幹病院とするもの。病院に隣接して小児急病センターも新築する。
 また、第2候補として、大阪市内の救急医療機関適正化、小児・周産期医療の充実が挙げられた。市立総合医療センターでのNICU増床や、市立住吉病院の建替整備が計画されている。
(2009/9/7)
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