病死受刑者が「殺害」上申書…住銀支店長射殺
9月7日3時7分配信 読売新聞
名古屋市千種区で1994年9月に起きた住友銀行(現・三井住友銀行)名古屋支店長射殺事件で、殺害に使われた拳銃を所持していたとして銃刀法違反などで服役し、今年1月に87歳で病死した近藤忠雄元受刑者が、愛知県警特捜本部に殺害容疑を認める上申書を提出していたことがわかった。
◆射殺事件、14日に時効◆
14日の公訴時効を前に、県警関係者が明らかにした。
捜査関係者によると、近藤元受刑者は94年11月、大阪市内の住銀本店(当時)に拳銃を持って訪れ、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。拳銃を鑑定した結果、支店長射殺事件で使われたものと一致。大阪府警の調べに対して「強盗目的で名古屋で人を殺した」と供述したが、現場の状況と食い違いがあったことが判明した。
近藤元受刑者は、愛知県警移送後は容疑を否認していたとされていたが、実際には「自分が撃った」と容疑を全面的に認め、上申書も提出した。しかし、共犯者について追及したところ、「これまで話したことはでたらめだった」などと否認。その後は、あいまいな供述に終始した。
特捜本部では当時、共犯者がいる可能性が高いとして、共犯者と共に近藤元受刑者を逮捕する方針だったが、特捜本部内には「共犯者不詳のまま、まず近藤元受刑者を逮捕すべきだ」などの批判もあったという。
事件は「企業テロ」か「強盗事件」か判然としないまま、14日午前0時に公訴時効を迎える。特捜本部は近く容疑者不詳のまま名古屋地検に書類送検し、事件捜査を終結する方針だ。
◆射殺事件、14日に時効◆
14日の公訴時効を前に、県警関係者が明らかにした。
捜査関係者によると、近藤元受刑者は94年11月、大阪市内の住銀本店(当時)に拳銃を持って訪れ、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。拳銃を鑑定した結果、支店長射殺事件で使われたものと一致。大阪府警の調べに対して「強盗目的で名古屋で人を殺した」と供述したが、現場の状況と食い違いがあったことが判明した。
近藤元受刑者は、愛知県警移送後は容疑を否認していたとされていたが、実際には「自分が撃った」と容疑を全面的に認め、上申書も提出した。しかし、共犯者について追及したところ、「これまで話したことはでたらめだった」などと否認。その後は、あいまいな供述に終始した。
特捜本部では当時、共犯者がいる可能性が高いとして、共犯者と共に近藤元受刑者を逮捕する方針だったが、特捜本部内には「共犯者不詳のまま、まず近藤元受刑者を逮捕すべきだ」などの批判もあったという。
事件は「企業テロ」か「強盗事件」か判然としないまま、14日午前0時に公訴時効を迎える。特捜本部は近く容疑者不詳のまま名古屋地検に書類送検し、事件捜査を終結する方針だ。
最終更新:9月7日3時7分
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