今回の衆院選では、比例代表で民主の当選枠の数が立候補者数を上回り、比例近畿ブロックは2議席が自民と公明に振り分けられた。
「奇跡中の奇跡。200%無いと思っていた」。大阪14区で民主候補に敗れた自民前職の谷畑孝氏(62)は31日未明、“余剰議席”での当選を知らされると、支持者ら約40人と共に涙目で万歳を繰り返した。
谷畑氏は小選挙区での敗退が決まると、「大変な地殻変動の中、比例復活はあきらめていた」と、支持者へのあいさつ回りを済ませて自宅でいったん就寝。その後、インターネットで比例復活の報道を見た妻に起こされたという。「民主に期待された皆さんの気持ちもしっかり酌んで国政に反映させたい」と複雑な心境を吐露し、「私は元々、国難の時は与野党超えてやるべきだと訴えている。この難しい政局で生きてこそ、自分の真価が発揮できる」と話した。【土本匡孝】
毎日新聞 2009年8月31日 11時33分(最終更新 8月31日 12時02分)