平成21年6月15日
平成21年6月15日、麻生総理は総理大臣官邸で、第5回となる安心社会実現会議を開催しました。
今回の会合では、最終報告が取りまとめられ、成田豊座長から安心社会実現会議報告「安心と活力の日本へ」が手交されました。 報告書では、日本型の安心社会は、まず第一に「働くことが報われる公正で活力ある社会」、第二に「家族や地域で豊かなつながりが育まれる社会」、第三に「働き、生活することを共に支え合う社会」とし、「雇用」、「子育て」、「教育」、「医療」、「年金・介護」の「5つの安心領域」の連携が大事であるとしています。
麻生総理は、挨拶で「安心の領域につきましては、これまでの安心というのは、年金、医療、介護ということになろうと存じますが、それに今回、雇用というものを中心に据えていただき、教育を入れておられます。雇用というものを中心に据えてるというのは、これまで無かった形。
次に安心保障の対象者につきまして、これまで社会保障というと高齢者という傾向に偏り過ぎていたのではないかという反省等を含め、今回は若者や現役世代を含めまして、人生の切れ目のない保障が必要とされておるところも、我々としては大変大事なところだと思ってます。
最後に、負担の点につきましても、国民には行政、制度、いろいろなシステムへの不信がありますために、合意形成が困難だという御指摘もありましたが、そういったものがありますと、私的負担が増えるということになりますので、こういった不信の連鎖というものを止めなければならないという問題意識が全体を通して強く盛り込まれておりますので、政府としては、頂いた報告書を基に実行に移していかなければならない。」と述べました。