初夏

Sさん。

まわりの普通の妊婦さんのベッドには、
夕ご飯の時間ともなると、旦那さんやお母さんがやってきて、
スープや果物などを差し入れたり、楽しそうに談笑していたり、
そんなまぶしい風景が見えてきて、

たったひとり、誰も面会に来ないわたしは
さすがにちょっとばかり寂しい気持ちになりながら、
いつもご飯を食べていたものでありました。

入院一日目。

ご飯を食べ終えて、横になって体を休めようと夕刻の転寝をしていると、
お仕事が終わったよ、とSさんがSMSを下さいました。

お仕事終えておうちに戻られてからのご来訪とのことでしたので
お時間は若干遅めの時刻。Sさんのご到着。ナースに声掛けされ病棟の外に向かうわたし。

ブログでお会いしたSさん。この日が初めてのリアルなご対面でした。

ブログでお見かけしていたままの、素敵な働くママさんという感じのSさん
なんだか初めてお会いしたって感じがぜんぜんしません。不思議な気持ちでありました。

紙おむつや、ティッシュや、ベビーのお尻拭きコットンや、プラスチックの飲み物ボトルや、
そして、ベビーの爪切りや、

つい去年、ママになられたご経験者さんだからこそ、
色々と気配りしてくださったお品々に、すごくすごく心強い気持ちになれました。

「ちょっと触らせて〜!」
と言って、みぞおちまでパンパンに詰まったおなかを摩って下さったSさん
「なつかし〜!」と一言。

そっか〜!妊婦が終わっちゃうと、このおなかも終わっちゃうんだもんね・・・
って当たり前の事なのだけど、改めて気づかせて頂いた・・・そんな出来事でありました。

お仕事帰りのSさんだったので、
話もつきませんでしたが、
時間もそろそろ遅くなってきて、
ナースも廊下で話し込むわたしのことをそろそろと戻るように呼びに来たり、
Sさんもご家族が待っていらっしゃるでしょうし、その日は名残惜しいままお別れをしました。

Sさんのご帰還時間、10時半ぐらい。

わたし、その後一旦ベッドに戻り、寝る前の身支度。
やがて寝ようと試み、ベッドに横たわって数十分・・・。

「むむ!?」なんだか下腹部がイタッ!
生理痛の広域版みたいな痛みに襲われる!?

時間は11時過ぎ。
Sさんと楽しくお話してたときは何にも感じなかったこの痛みだったのに。
あの楽しかったお話時間からわずか数十分で、この激変度!?

痛みは気のせいではなく、はっきりくっきりと感じるだけの強さに足りております。
そして気のせいではなく、はっきりと強かったり無くなったりと、
繰り返して満ち干きがやってきているような感覚を覚えておりました。

これはいよいよ来ましたか!!!

すでに消灯も済み、30床の大部屋の、ちょうど中心位置にある
ナースステーション周辺だけ明かりを残した病棟内。

この感覚を抱えたまま一人で暗いベッドに伏しているのが不安になってしまい
体はだるいし痛いし、なのですが、むっくりと起きだして、
ナースのところにこう言いに行ったわたしなのでした。

あの・・・陣痛始まったみたいなんですけど・・・。

(つづく)



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by happyuko  at 20:21 |  うまれたばなし |   |   |  page top ↑

正真正銘最後の健診。

8月21日金曜日。本当だったら予定日。
まだ産気づかなかったので、健診のアポを入れられておりました。

その前の日曜日、うちのアパートの道向いに、
オースチン駅という新しい地下鉄駅が出来たというのは知っていたのですが、
その路線の沿線も、終始点も、わたしには関係のないものだと勝手に思い込み、
いつもどおりに、家の近所からK16番のバスに乗り、尖東駅へ直行。

バスではいつもと同じ、
優先席のひとつ後ろのお客さんが席を譲ってくれました。
いつも思ったのが、なぜか優先席に座っているお客というのは
おなかの大きい妊婦を見てか見えずか、絶対に席を譲ってくれず、
ひとつ後ろの席の人が、毎回譲ってくれるのが不思議でありました。

尖東駅で、引きこもっていた間の世の中の変化にびっくり。

オースチン駅という新しい駅が出来、KCR路線にやや変更あり。
2007年以降の尖東始発でなく、昔のホンハム始発に戻っていたのでありました。
なので、尖東へわざわざ行ったというのにその手間は無駄。
一駅、ホンハムまで乗り、向かいのホームに乗り換え。

香港へ来られて中国方面へ行かれる方!
要注意ですぞ!KCRホンハム始発に変わっておりまする!!!

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そんなこんなで、余計なルートを通ってしまい、
ただでさえ、ハーハーゼーゼーしながら歩いている臨月妊婦のわたしには、
とてもキツイ通院の道すがらなのでありました。

そのまま入院できれば入院の予定だったので、荷物も多いし。
洗面器なんかカバンからはみ出している有様だし(笑





最後の健診

いつものようにアポ票を受付に出し、
持参の入れ物に尿を採り、黄色いラインの先の尿検査台にもって行き、
リトマス試験紙のような紙辺で尿蛋白と尿糖の検査。

今日も両方とも(−)!!!
終わりよければ全てよし!!!なのであります。

その後、検査室で体重、血圧、体温の計測。
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体重は前回よりもさらに増えていて、
結果的には妊娠前に比べて+7.8kgで打ち止め、と言う感じです。
これって人様と比べると多めなのでしょうか。まあまあ頑張ったほうなのでしょうか。

あまり激しくカロリー制限などして居なかったため、
ありのまま野放図に増やしたいだけ増やしていた体重。
そう考えたら案外に増えないほうだった、と言う感じだったかもしれません。



香港公立病院のアポ時間は、あってないようなものなので、
この日も、少し遅れて行ったとはいえ、遅れた時間よりも更に3倍増しに待合時間がありました。

ナースに呼ばれ、1番診察室でドクターの健診。今日は女性のドクター。
陣痛やおなかの張り具合を聞かれ、月曜日にはすでにジンジン痛くて目がさめて、
さすがにやばいと思って、今日入院させてもらいたいのだけれど、と申し出てみたらば、
「なんでもっと早く言わなかったのよ」とニヤリと苦笑いされてしまいました。

案外簡単に事前入院と言うのはアクセプトされるものらしいです。

長い距離歩くとすぐにおなかがパツンパツンだと申し出ると、車椅子が用意され、
アシスタントのおばちゃんに押され、
2〜3週間前に入院したばかりの7のF病棟へ移動しました。





病棟に入る前には簡単な診察、BYミッドワイフ。
この人英語がきつくて苦手な人だよ。前の入院のときもさんざ嫌な思いをさせられたお方。

案の定この日もめちゃキツイ物言い。この人には出産のお世話になりたくはないや・・・。

乱暴に子宮口をチェック。
「パジャマに着替えなさい」と言われたので、
その場に山積みだったパジャマに、その場で着替えようとすると、
「トイレに行って着替えなさい」といちいち怒るミッドワイフ。

あぁ、そんなことぐらいでいちいちガミガミする、あなたの人格を疑うよ・・・。
しょっぱなから少しブルーになってしまったわたし。

病棟内に入ると、前の入院のときにお世話になった
顔見知りのナースやドクターの顔がちらほら・・・。
「あら、おかえりなさい」なんて言われ、嬉しいやら気恥ずかしいやら・・・。

用意されたベッドに落ち着き、ひとまず、
前もって入院荷物をお預かりいただいたNさんに荷物の運搬のお願いのお電話。
Nさん、今日来ていただくのはもう難しいとの事で、
「あら、ティッシュも赤ちゃんのオムツも何もなくて、今日産気づいちゃったら困っちゃうわ」
と不安な気持ちを、お仕事中のSさんにご相談。

Sさんがお仕事終わった後、届けてくださるとの事で、
またまた助けていただく嬉しさに、ちょっぴり目に涙・・・なわたしなのでありました。

(つづく)



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by happyuko  at 14:17 |  うまれたばなし |   |   |  page top ↑

お揃いの負傷。

それいゆと初めて会った日。
痛々しかった左手。

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それいゆとママは戦友

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おんなじ場所に点滴の痕。

消えちゃわないうちの記念撮影。





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by happyuko  at 02:15 |  それいゆ0ヶ月(香港) |   |   |  page top ↑

救急車

それいゆと二人っきりの生活が始まったのは土曜日。

それいゆがイイ子に眠ったままでいてくれているものだから
母は冷蔵庫の中を整理したり、それいゆのお衣装を日本からの荷物から紐解いたり、
じいじに頼んだ日本からの航空便の小包を開けて中の食べ物たちを整理したり、
ランドリーに出すものをまとめたり、それいゆのお風呂の用意をしたり、
まとめて何合かの沢山のご飯を炊いてみたり、
色々と家事みたいなことを一挙にすることができました。

久々の座ったり、中腰になったり、ちょいと前かがみになったり、上体をひねったり、
そんな動きたちは、縫って抜糸をしたばかりの母のおなかには少々辛いものがあったようで
一通り終えた後で、抜糸もすんですでに縫合のお墨付きが出ていたはずのおなかの傷に
激痛が走りました。

おなかの傷が痛いのに、それいゆは時々目覚めては泣いて母に助けを叫ぶので、
応えてあげようと一生懸命にしていると、またまたおなかが痛くて、
起き上がるのも一苦労ぐらい、本当に本当に辛い週末を迎えていました。

でも

辛いはずなんだけど、それいゆの顔を見ていると、辛いと感じなくなってきてしまう、
母の不思議な心境なのでありました。
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このバスタオルはそれいゆがまだ会った事がないパパのもの。
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おしゃぶりがあれば最強。スヤスヤぐっすりのそれいゆどんな夢を見ているのでしょう・・・。


そしてその事件が起きたのは日曜日。

それいゆのスヤスヤを守ってあげたくて、
隣のモラルのない父+2娘の24時間バタバタと廊下を駆け回り、
扉を容赦ない音でバタバタと閉めるのに、母はうんざりし、
またまた警察のお助けを借りようと999をコールしたのでありました。

警察は最初わたしのはなしを聞き、
そのあと、奥の有問題家族の家の扉をノックすると、
一番厄介な、ここのやもめ父が逆切れして出てきて、
わたしの事を指差して「チーシン!(精神病!)」と警察の居る前で罵る始末。

そんな逆切れたすさまじい勢いの香港オヤジを目の前にし、
母の精神的な何かが高揚してしまったようで、
そのまま立っていることも、座っていることすらできなくなってしまい、
ソファーにそのままそれいゆを抱っこしたまんま、うつぶせにもたれかかってしまいました。

母の脳裏に「エピデュラルの副作用か?」なんてことが走り、
同時に「下半身不随になっちゃったらどうしよう・・・」なんてことも考えてしまい、
またまた涙がこぼれてきてしまう始末。

表に居たままの警察に、救急車の要請をし、
救急隊員の来るのを待って、ひとまず騒音騒ぎは休止。

救急隊員に車椅子で連れられてそれいゆを抱いたまま救急車に入れられる母。
ついてきた警察に「わたしたちを助けて・・・」と涙目で懇願する恍惚の表情の母。
「わかった、また戻ってあの家族に一応告げてみるから」と婦人警官。

お愛想かもしれないとその警察の応答のトーンからそう思った母だったけれど、
そのときは腰とおなかの痛みの方が深刻問題で、
そのときはそれ以上念押しする余力も残っておらず、
うなずくだけうなずいたまま、救急車の扉もバタンと閉められるまま、
救急隊員のするままに黙って従っておりました。

家から至近のクイーンエリザベスホスピタル
5分もしないで救急病棟の入り口に到着。

おなかの引きつる痛みで、ストレッチャーから自力で病院ベッドに移ることが出来ず、
それいゆを抱いたままの母は、救急隊員と病院スタッフの「ヤッ。イー。リン。」の掛け声で
病院のベッドに移動させてもらいました。

ドクターに背中を診せるため、それいゆを一度ナースに預けたのですが、
寝ているそれいゆが起きやしないかと気になって気になって仕方のない母。
ドクターに怒られてしまいました。

その日の診断では何とも言えず、
別の日に別のアポイントをとって、物理セラピーの診察を受けなさい
との指示書を頂きました。

香港式ですと、病院のアポは電話で出来ず、一度病院に足を運ばねばならず、
母はそのとき「あー・・・予約のためだけに外出をしなければならないんだ・・・」と
その事に憂鬱になりました。
誰もそれいゆを昼間の時間帯に面倒見てくれる知人など居ないので、
予約をしに病院まではそれいゆを抱っこして来なければなりません。

新生児のうちのそれいゆなものだから、母は出来る限り外出は避けたいのに・・・

そう思っていたので、アポのためだけに外出と言う無駄にも思える外出が
重く重く母には感じたのでありました。


その日の処置は、おなかの傷口だけ。

ガーゼを取り替えて、
昨日の退院時に貰ったペインキラーよりも少しだけ強そうなやつを再処方して貰い、
その日はそのまま帰される事になりました。

背中の痛みはどうなってしまうのだろう、という一抹の不安を抱えながら・・・。


玄関を入り、自分の部屋へ入るまで、「隣の家族に会ったらいやだなぁ・・・」と
ドキドキしながら、それいゆを抱っこしたままで開け難い鍵を開け、
その間、隣の部屋の扉は閉まったままで、ホッとしながら、自分の部屋へ帰ってきました。



その晩、旦那へ退院報告の電話を掛けました

義理のお母さんが出てきたので「Bonjour. je suis Aicha.」というと
「Ah! Aicha! Ca va vien? Ca va? Ca va?」と興奮ぎみにおっしゃってました。
少しホッとしました。

旦那に代わってもらい、旦那に退院の報告と、いつ来れるんだの質問と、
メール届いたよの連絡をしました。

旦那からは、入院中に送っておいた、それいゆとの初対面のときの画像の感想。
「She is your copy!」だそうな(笑
画像を素材にして、幾つかグリーティングカードかなんか作って送ってくれてたよ。
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気の早いのはクリスマスカードまであったのだけれど・・・
大丈夫か、旦那!鬼が笑うぞっ!あ、年内だから鬼は笑わないか(笑

旦那もそれなりにそれいゆの誕生を喜んでくれているらしく
それが伝わってきて母も一安心。

何せ出産間近、前の例のエジプト人が、彼に関して良くないことを耳にささやいてきたので、
気を強く持っていたはずの母ではありましたが、
さすがに少し落ち込んだり、疑心暗鬼になっていた、というのが正直なところだったので
この日の義理のお母さんや、旦那の声でちょっぴり元気が出ました。

イスラム世界はラマダン真っ最中。

旦那も、実家で大好きな家族と一緒にラマダンや、そして、エイドを過ごしたいのだろうけど、
少しだけ、わたしとあたらしい家族それいゆのことも気にかけてもらえたら嬉しいのだけれど。
・・・というと旦那は怒るのだけれどね、当然考えてるに決まってるだろ!って。

ラマダン中だから、お役所仕事が滞り気味なのも理解できるのだけれど・・・
旦那のビザが早く下りないと、わたしもそれいゆも辛すぎます。
アルジェリアの中国大使館さんお願いします。早く旦那さんのビザを出してやってください。



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by happyuko  at 22:43 |  それいゆ0ヶ月(香港) |   |   |  page top ↑

退院。

お友達とお友達の香港人の旦那様が
退院のお手伝いのために病院に来てくれました。
3歳の可愛いボーイも一緒に。

ナースに促され、書類を手にし4人で一緒に別棟の会計に足を運び、
入院費用のお支払い。その間それいゆは病棟でお留守番。

アドミッションフィー 50ドル
ベッド代一泊100ドル×8泊 800ドル
ベビーNICUベッド代50ドル×3泊 150ドル
-----------------------------------
TOTAL 1,000ドル(13,000円ぐらい)

びっくりのお安さであります。

わたしなんてこんな長く入院しちゃった上に、
それいゆが最初3日間NICUにいたので、それでも高額になっちゃったほうで、

考えてみれば、ノーマル自然分娩で、NICUにもお世話にならず、
順調に3日ほどで退院しちゃえる人ならば、350ドル(4,500円)ほどで
出産がすんでしまうということなのです。

香港の公立病院さまさまです。
香港で働いて、税金も払ってた甲斐があったというものです。
(まあうちの場合それ以外の、旦那未払い家賃のお支払いなどなど
雑費がかなりかかっておりますので、結果的には私立病院で産むのと
さほど変わりないぐらいの支出をしておりますが・・・)


そのあと、友人のご主人に、薬房まで薬のピックアップをお願いし、
友人のN子さんとは病棟でご主人の戻りを待ちました。

N子さんももうすぐ二人目のお子さんのママ。
わたしもそれいゆがおんもの世界に出てきてくれたので、
それまでのプレママ友から、今はママ友に格上げ(!?)になり、
話は尽きなく、経験者のN子さんから、ベビーのケアや子育てのこと色々教えて頂いたり。

話に盛り上がっていたのでそう感じたのかは不明ですが、
それほど時間もかからず戻ってこられたように感じられたご主人と息子さんと、
5人で一緒に二階のタクシー乗り場まで降りて行きました。
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母、スッピンです。出産疲れ?笑顔引きつってますかね

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お友達のN子さん。もうすぐ元気なベビちゃんとの初対面が待ってます!
ベビちゃんにはもれなくそれいゆのお友達になってもらう予定であります


それいゆ初めてのお外の世界。

愚図ったら大変だぞ〜!と思って気が重かったのですが、
それいゆはイイ子で、タクシーの間もず〜〜〜〜〜っとスヤスヤと眠っていてくれました。

それいゆ、初お外の世界は結局、一度も目覚めることなく、初我が家の扉の中へ。
まだこの日現在、それいゆはお外の世界を知りません^^;

それどころか、この日、
授乳のために数回無理やり起こしたのを除けば、
午後〜夜中〜翌日朝〜・・・ず〜〜〜〜〜っと寝っぱなしで、
結局意識がはっきりと目覚めたのは、月曜日の未明近くになってからなのでありました。

眠り姫すぎるそれいゆ・・・
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おうちに帰ってきて、着替えさせて、それいゆ用に誂えたベッドのクーハンにそっと入れてみました。
母うれしくなってホッコリ微笑み・・・しかし肝心のこのお方、ウンともスンとも言いやしません。


人がばたばたと往来する病院と違って、
壁に囲まれて落ち着く感のあるおうちがやっぱり安心できるのか、
(そうならば母はとってもうれしいぞ!)

それとも、病院生活というのはやっぱり新生児にとってもややストレスフルで、
そのお疲れがど〜〜〜っとでて、爆睡っちゃったのか、

わからないけれど、とにかくとにかく、
初我が家、第一日目のそれいゆは、お人形さんのようにホントにホントに全く起きない
寝っぱなし番長な一日だったのでありました。

(母は何時起きてしまうかと、戦々恐々。
ろくろく落ち着いて眠れない日が早速初日から始まったのでありました・・・。)



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by happyuko  at 16:21 |  それいゆ0ヶ月(香港) |   |   |  page top ↑

退院の日の朝。

なんだかんだと
香港では異例の8泊9日もさせて頂いてしまった入院生活。

ひとりで入院したのに、ふたりで退院するっていうのが、
なんだか不思議な気がする退院の朝なのでありました。

最後の晩もいろいろとあったのですが、
その日の朝も、この方はようやく朝になってから眠くなり始めたようで、

それまでの普段の母の生活だったら、起きてもいなかったような7時とかそんな時間に、
スヤスヤと寝に入るそれいゆなのでありました。
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ぷにゅぷにゅ(笑

母のあぐらの間に丸まっている姿勢が寝るときのお気に入りのようです。
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とろ〜り、とろとろ(笑
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こんな生活パターンというのも、ひょっとしたら妊娠中期に母が毎日習慣付いてしまった、
朝方寝入って午前中じゅう爆睡生活を、生まれた後までずっと
それいゆがひきつぎ続けてしまったのかもしれません。

自分の罪深さを反省しきりの母なのであります。


寝入りかけだったのに、そのままただでは寝てくれず、なぜか人がご飯を食べだすと
ウニャウニャ言いはじめるそれいゆをあやしながらの朝ごはんは少し時間がかかって
食べ終わったのは8時過ぎ。

退院のお手伝いをしてくれるお友達との約束は10時前だったので
もうゆっくりしてる時間もなかったのですが、

なにせ8泊9日もした入院、しかも出産入院なんて、
自分にとって人生的になんかとっても記念な出来事のしめくくりだったので、
とにかくなんかいろいろ写真にとっておきたかった心境だったのです。

あぐらの間で寝入ったそれいゆを起こさないように実行開始。

前日、退院お衣装には一度袖を通しておりましたが、
予備に持ってきていたロンパースも、ここで着せておきたくなりました。

写真を撮っておこうと思いまして。

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お着替えさせても、まだ寝てるそれいゆ。

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んがががが〜!大きなあくび。
母が一目惚れで買ったカーターズロンパ。やっぱり可愛いわ〜〜〜

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寝起きなのにゴメンナチャイネ〜
・・・でもとってもキュートよ〜〜〜(完全な母の自己満足の世界です<苦笑;)

あんまり可愛かったものだから、写真撮影だけで脱がせようと思っていたこのロンパを、
肌着代わりに昨日の退院着の下に着せたままにしてあげる事にしました。

ホントはこの可愛いロンパのままでお外に連れ出したいのだけれど、
それは今度の機会のお楽しみとしておこうと思います。



8月29日土曜日朝9時過ぎ。

母もそろそろと身支度をはじめ、
あとはお友達とお友達のご主人のお迎えを待つばかりとなりました。



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by happyuko  at 01:21 |  それいゆ0ヶ月(香港) |   |   |  page top ↑

母ゴコロ

退院前日の日のお話しの続きなのですが。

それいゆが産後病棟に来てからずっと、「かわいいかわいい」と、
事あるごとに母のベッドの脇のそれいゆを抱きに来ていた、
インターンの学生ナースさんが、最後の別れをしにそれいゆのところにまた来てくれました。

何でも次の日から、別の病棟の実習になってしまうとか。

「(正)ナースには内緒ね」って言いながら、
それいゆを抱っこした記念写真を撮りたいとおっしゃっていたので、
ベッドの間仕切りカーテン閉めてから、記念の一枚をご一緒させていただきました。
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自分の赤ちゃんが、ほかの方々に「かわいいかわいい」って愛されると、
母というのはこんなにも嬉しいものなのか、と改めて日々実感している毎日でございます。

自分の事を褒められた時とも、
大事に大事に愛して育ててたシェルティーヴェルニを褒められた時とも、
同じく大事に育ててたびびたんを褒められた時とも、全く違う、

心がくすぐられるような、天にも昇っちゃいたくなっちゃうような、
なんだかそんな気持ちになってしまいます。

これも母ゴコロというやつなんでしょうか。



 
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by happyuko  at 13:39 |  それいゆ0ヶ月(香港) |   |   |  page top ↑

にきび。お風呂。

それいゆに初めて会った日は、それいゆ誕生二日目。
そのとき撮った初めての一枚。
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二枚目の一枚。
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可愛いちっちゃいお鼻のてっぺんに、
白い無数のポツポツがあるのです。

これって多分
新生児にはよく見られる新生児にきびのようです。

生まれたばっかりの赤ちゃんは、皮脂の分泌がお盛んで、
そういうのもよくあるのだそうです。

母はその情報だけは、前にネットで読んだことがあったので、
そんな、初めて会った可愛い可愛いそれいゆのお顔にこんな痛々しいにきびを見つけても、
ぜんぜん平気でした。



今、おうちに帰ってきて、
それいゆを毎日のお風呂タイムのときに、
お顔だけ別の洗面器のお湯で丁寧に丁寧に洗ってあげています。
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その甲斐あって、かどうかは解りませぬが、
最近少しずつポツポツの色が薄くなってきたみたいですよ!

母、少し自画自賛の自己満足(笑



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by happyuko  at 01:17 |  それいゆ0ヶ月(香港) |   |   |  page top ↑

女って大変。

あれは確か木曜日。
あ、ひょっとしたら水曜日だったかもしれません。

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母の横の赤ちゃんベッドでスヤスヤと眠っていた
それいゆのおしめを取り替えてあげようと開いてみると・・・

血っっっ

もうホントにびっくりして、頭の中真っ白になってしまったぐらいの勢いの母。

傷口の痛いのなんてもう一瞬吹っ飛んでしまって、
一目散にナースのところに跳んでった!!!という感じなのでありました。

「うちの!うちのそれいゆが鮮血を下血してますっっっ!!!

すると至って冷静なナース。
「量は?多いの?形は?ドロっとしてる?」
「いえ、そんなに多くはないですけど、鮮血で、ちょこっとオムツについてます。。。」
ナース、それいゆを見に行きもせず即答。

「あ、それは、メンスよ。あなたのと同じ。時々新生児にはあるのよ。
そう長くは続かないものだから。様子を見てあげててね。」


なんだそうな。

新生児の女の赤ちゃんには
時々見られる現象だそうですよ。

赤ちゃん生理

ホルモンのバランスだとか、
母の女性ホルモンの影響なんだとか、
2、3人のナースに聞けば、それぞれ違う理由を言ってくれたけれど(苦笑;

とりあえず、そんな訳で、
それいゆの出血は、4〜5日の間、続きました。

女っていうのは生まれたときから大変なのでございます・・・



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by happyuko  at 17:48 |  それいゆ0ヶ月(香港) |   |   |  page top ↑

脱皮

最初にそれいゆを見た日。
ちっちゃくてかわいい足がひび割れていて、

ちょっと〜!NICUの人ぉ〜!
それいゆの足、ガビガビですよ〜
かわいそうなんだけど、なにもケアしてくれないの〜!


と、思ったものです。

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↑こんなにカサカサ・・・




今、退院し、家に帰ってきて、
それいゆには毎日一回、お風呂に入っていただいているのですが、

お風呂の後に、以前、
会陰ケアのために買った、マカデミアナッツオイルで、
足だの、他にも、ちっちゃな手の指と指の間だの、胴体だのの、
白くちょろちょろと薄く剥けかかっているところをマッサージしてあげました。

が、

それいゆの乾燥肌っぽいカサカサは一向に良くなりません・・・。



心配になってネットで調べてみたら・・・

新生児脱皮するんだとか!?

只今、脱皮真っ最中のそれいゆなのでありました。
「胎児」から「お外の人間」になっている途中なんだね。

母はちょっと心配しすぎでした・・・。



 
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