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【格闘技】

興毅 圧倒5回KO 内藤現れず「面白くないな〜」

2009年9月6日 紙面から

プールから3度目のダウンを奪い、コーナーポストでガッツポーズする亀田興毅=ディファ有明で

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 亀田3兄弟の長男興毅(22)=亀田=が、ボディーからの連打で3度のダウンを奪い、ウンベルト・プール(35)=メキシコ=に5回2分29秒KO勝ち。11月に都内で対戦するWBC世界フライ級王者内藤大助(35)=宮田=との「世紀の一戦」へ弾みをつけた。リング上から「兄貴として、しっかりやらせてもらいます」と07年10月、内藤に敗れた次男大毅(20)の敵討ちを誓った。また、前座に登場した三男和毅(18)=亀田=は、3回TKO勝利でデビュー10連勝となった。

 招待状を送ったが、そこに内藤はいなかった。「なんで来なかったんや。面白くないなあ。ボクシングを盛り上げよう、と言っといて、やってることが違うやんか!」。興毅は毒づいたが、「オレが逆の立場でも行けへんけどな。面倒くさいやろ」とおどけてみせた。

 内藤戦を想定して試したいことがあった。右ジャブを突き、足を使う。ロープを背負ったところからの反撃。そして、練習ではよく決まる必殺技を繰り出す。だが、ほとんどパンチを出さない相手では「仮想内藤」にならない。5回、ボディーからの連打であっさり決着をつけた。

 頭の中は、早くも内藤戦でいっぱいだ。「運命やと思うな。大毅がやられてるしな。兄貴として避けて通れない道や」。07年10月、内藤−大毅戦で反則を指示した興毅も厳重戒告処分を受けた。亀田家にとって、因縁の内藤戦。自らの拳で決着をつける時がきた。

 「自分を信じて、それで負けたら仕方ない。もっと練習しろということ」。決戦まであと2カ月。いつになくまじめに語る興毅の姿に覚悟がみえた。 (森合正範)

 

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