発達障害の現実に迫……ってねーよ('A`)
昨日、父親から電話があった。
「今、どうしてんの?」
「まだまともに働ける状態じゃないから
医者通いつつ基本的には自宅療養してる」
「そうか。元気か?」
意味がわかりません><
人の話を聞かないなら質問しなければいいのに……。
「お母さんも心配してるからたまには連絡しろよ。
それくらい簡単だろ」
……orz
そんなだからなるべく関わりたくないんだよ。
今日の昼、珍しくテレビを見た。
CX「ザ・ノンフィクション」の
「発達障害の現実に迫る・37年の孤独」。
ちっとも迫ってNeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!
前半は社会に適応できているようないないような微妙なラインで
イラストレータやってるASとADHDの人に密着、
後半はASで社会に適応できずホームレスを経て
現在は生活保護を受けている人に密着。
自分の楽しさを懸命に人と共有しようとしている様子を映しては
「アスペルガー障がいだからです」、
取材陣がいるのに自室に寝転ぶ姿を映しては
「これがアスペルガー障がいなのです」。
「」内はうろ覚えだけどナレーションの内容としては正確。
確かに自分が楽しいことを押し付けるのも
空気読まずに気ままに振舞ってしまうのもASの特徴だけど、
なんかそういうとこばかりを強調しても定型の視聴者には
「うぜー」くらいにしか思われんだろ。
「善意でやっていること」「失礼だという意識を持っていないから」
という注釈は必須だと思うし、
なにより「学習をすることで改善される余地がある」と
いうことを言い添えなければ病識のない定型にとっては
「うはw関わりたくねーwww」で終了かと。
「向こうから歩いてきた人が刃物を持っているように思えてパニック」は
私にもよく似た経験がある。
夜、人と一緒に道を歩いていたら
路上にある掲示板の前に佇むひとりの男性がいた。
私の脳内ではその人は暴漢に確定されてしまい、
後ろを通り過ぎるときにコの字を描くように
その人を避けて進んだ。
そしてすれ違い終えた辺りで男性が動いた。
ヒッと息を呑んでツレの手を引いて逃げようとしたら、
「失礼だよ」とツレに制止された。
ただ掲示物を見ていただけだった男性は
パニックになっている私を見て驚いていた。
「……すみません」と謝り
あちらも「いえ……」と返してはくれたけど、
今思い出しても恥ずかしさより恐怖心の方が蘇るわ。
「直接会って話すより電話の方がいい」も同意。
私にとって相手の意を汲みやすい手段は、
メール・メッセ・筆談などの文字のみのコミュニケーション
>電話>>>>>直接会って話す
情報量が少なければ少ないほどいいのです。
電話だと口調、会ってだと口調プラス表情と、
極めて私が解釈を誤りやすい「ニュアンス」がくっついてくるので
得てしていろいろと悪い方に誤解しがちになる。
それはそうと、番組内でASの一番の特徴とも言える
こだわりについては触れていた記憶がないのですが……。
んで、これを見ながら2ch実況板も見ていたのだが、
これがもー予想通りではあるものの……orz
「おまいらキタ ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
「俺もこれ」「空気嫁」あたりはまだまだマシで、
「発達障害なんて後付」「病院に隔離しとけ」
「池沼」「怠け者」「詐病」「自分を変えろ」「躾け直せ」あたりは
読んでいてつらくなった。
多分、一見普通に見える故なんだよな……。
そんで積極奇異型だったりすると自己主張強く見えたりもするから、
尚更なのだろう。
これらに対して思ったこと。
時代として考えれば後付という意見はわからなくない。
だからといってつらさがなくなるわけではない。
隔離なんてしてくれるんならこっちがされてーよ!
ASは知的障がいがないのが前提だから池沼ではないし、
怠けたくてASの診断をもらったわけではない。
むしろ私の場合は、
AS故の日常生活や人間関係の困難をどうにかしたくて通院中。
詐病はしてる人もいるかもだけど、
今日の番組に出ていた当事者たちはそうは見えなかった。
自分を変えようとすると内向的になるしかなく、
むしろ脳の仕組みを定型仕様にしたい。
早期療育や躾次第で周囲への迷惑の度合いは
多少変わるかもしらんが、
だからといってAS自身が定型並みに社会に適応して
働けるようになるかというとそれはまた別問題。
一番堪えたのはやっぱり「こんなの普通」。
定型との程度の違いとニュアンスが伝わってないから
そう思うのだろうけど
実際に身近な相手として接するとかなり違うはずだよ……。
ASの特徴について人と話すとき、
私もよく「普通じゃね?」的なことを言われる。
けれど、今一番近しい相手は一度もそれを言ったことがない。
遠慮してとかでなく「普通ではない」と思っているから。
年を重ねる中で至らないながらも取り繕い方を覚えて、
一見普通に見えるように頑張ってるんです。
頑張りの気が抜けると露骨にASの厄介さがぽろぽろ出るんです。
むしろだだ漏れです('A`)
なんでこんなことをいちいち書いたかというと、
番組内でこういうことを全く伝えてくれなかったから。
上辺だけなぞって定型に偏見を植えつけるような番組作りは
当事者として不愉快でしかない。
昨日父親からの電話もあったことだし、と
番組開始直後に母親に電話。
「今、発達障がいについてやってるから見れ」
と言うつもりでかけたのだが、
生憎外出中だったようで叶わず。
ひどい構成だったから見られなくて正解だったかw
「今、アスペルガー障がいについてテレビでやっててね」
「なにそれ?」
「……私の障がい」
「初めて聞いた」
「前に言ったよ……」
「あんた、知能の遅れがない自閉症って」
「や、だからそれはアスペの説明として言ったんだよ」
「そうだっけ? で、元気でやってるの?」
(ここからしばらくどれだけ心配しているか、
どれほど私に連絡するのを遠慮しているかをたらたらと。
自分が私のストレッサーとなっている自覚はあるようだが、
話し始めると自分のしんどさについてばかりで、
受話器のこちらの私は胃痛発生)
「なにかあったら連絡してきてね」
「……うん。できればアスペについての本を読んで欲しい」
「わかった」
で、通話終了。
結婚記念日になんもできない件については
「そんなの別にいい。元気でやっててくれ」
とのこと。
今、精神的に参ってて収入もアレだからそう言っているのだろうが、
果たしてずっとこの姿勢でいてくれるかは謎。
電話切ってから評判のいい本を二冊紹介するメールを出した。
一冊は「自閉っ子、こういう風にできてます!」、
もう一冊は「アスペルガー症候群の子育て200のヒント」。
両方とも大きな書店でも置いてるかどうかだろうから、
実家近辺では取り寄せになると思う。
「わかった」という返信はきたものの
多分面倒がって読んでくれないのだろうなあ(´・ω・`)
私もこの二冊は読みたいのだがまだ未読。
そのうち。
最近「セルフエスティーム」という言葉を知った。
自己評価とか自己尊重とかって意味らしい。
大人のASの場合、ただでさえ認知のずれで読み間違いが多いのに
セルフエスティームが低いと否定的に読み間違うとのこと。
私が多くのことを否定的に解釈して人に怒られたりするのは
これが原因のようだ。
それから検索して少し調べて、
セルフスティームを高める方法を
紹介しているページを見つけた。
ダイエットのサイトだけど。
ひとつはアファメーション。
肯定的な言葉でポジティブなイメージを持てるようにすること。
これはえらくハードルが高い……。
おしゃれに関しては出かけないのに着替える意味がわからないので
外出時にしかできない。
NOと言うことに関してから頑張ってみようかと思った。
人にNOというのは極めて苦手。
サッパリということができず、
最終的にはNOと言うくせにgdgdして
余計に人を不愉快にさせてしまう。
相手の頼みや提案に対してのみではなく、
否定的な感情が発生したときの処理の仕方がわからないのだ。
不快な感情を伝える言葉をうまく扱えない。
で、どうなるかっつーと、
もやもやもにょもにょを溜め込んだ末に大爆発。
自分でも収拾がつかなくなるし、
相手も驚くしでいいことはひとつもない。
しかもその大爆発が起きるのは諸々が溜まってのことであり、
必ずしも相手に関係あることのみでの爆発ではないから
尚のこと性質が悪い。
ここまでわかっているのに感情をコントロールできないから困る。
自己啓発っぽくてすげーイヤだけど、
NOの言い方についての本でも読んでみた方がいいのかな……。
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