(cache) 李元総統「台湾の民主化が後退」 都内で講演 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  講演後、記者の質問に答える台湾の李登輝元総統=5日午後、東京・日比谷公会堂

    李元総統「台湾の民主化が後退」 都内で講演

     来日している台湾の李登輝元総統(86)は5日、東京都内で講演し、台湾は日本の防衛上大きな影響を持つとした上で、日本の新政権に対し「日米協調路線を基軸に中国と節度ある交流をする」と同時に「独立した存在としての台湾との一層の連携強化に取り組んでほしい」と訴えた。

     中国は李元総統を「台湾独立派の代表」と批判しており、政権交代で日本外交の行方に注目が集まる中での今回の発言は中国を刺激しそうだ。

     李元総統はまた、民主党の鳩山由紀夫代表が「東アジア共同体」構想を唱えていることに触れ「共同体の枠組みの前に、崩れつつある日台関係の再構築と強化に積極的に力を注いでほしい」と注文を付けた。

     元総統は、中国と台湾の関係が馬英九政権発足後、急速に改善していることを受け「台湾が中国に傾き、台湾の民主化が後退している」との見方を示した。

     また、台風8号の大雨被害で馬政権が強い反発を受けていることについて、市民の側に立った政治を行っていないと批判した。李元総統がこの問題で馬政権を公の場で批判したのは初めて。(共同)

      【共同通信】