自宅または事務所のコンピュータを共有している場合は、苛立ちを覚えたことや、ひょっとしたら恥ずかしい思いをしたことがあるかもしれません。コンピュータを共有するということは、他のユーザーが個人用ファイルを参照したり、不必要なゲームやソフトウェアをインストールしたり、コンピュータの設定を変更できるということでした。この状況は大きく変化しました。Microsoft Windows XP では、上記の操作を実行しても、プライバシーまたは管理に影響はありません。 どのような仕組みになっているのでしょうか? Windows XP のユーザー アカウント機能は、複数のユーザーの個人設定を保管することができます。このようなデータが保管されているユーザーがログオンすると、コンピュータはこのデータを検索し、この設定以外は保管されていないかのように機能します。ユーザー アカウントにより、コンピュータをより安全に、より楽しく使用できます。ユーザー アカウントを使用すると、次の処理が可能になります。 • | ユーザーがコンピュータを使用している場合の画面の表示方法を、他のユーザーが使用している場合の表示方法に影響を与えることなく、カスタマイズできます。、 | • | お気に入りおよび最近訪れた Web サイトの個人的なリストを表示できます。 | • | 重要なコンピュータ設定を保護できます。 | • | パスワードを使用して、ファイルをプライベートに保つことができます。 | • | より短時間でログオンできます。 | • | プログラムを閉じなくても、すばやくユーザーを切り替えることができます。 |
ユーザー アカウントを使用すると、コンピュータを使用するすべてのユーザーは自分独自の設定で利用することができます。 ユーザー アカウントには次の 3 つの種類があります。 コンピュータの管理者アカウント コンピュータを任意の方法で変更したり、他のすべてのアカウントの内容を参照したり、表示する作業を、無制限に実行できます。一般に、共有コンピュータのユーザーの中でコンピュータの管理アカウントを保持できるのは、管理者 1 名のみです。コンピュータの管理者アカウントを持つユーザーのみが実行できる処理は、次のとおりです。 • | コンピュータ上での他のユーザー アカウントの作成、および削除。 | • | ユーザーのアカウント名、画像、パスワード、およびアカウント タイプの変更。 | • | ソフトウェアおよびハードウェアのインストールおよびアンインストール。 | • | システム全体の設定の変更。 |
ただし、コンピュータの管理者アカウントのホルダは、少なくとも他のコンピュータ管理者アカウントが 1 つ存続している場合を除き、自分のアカウント タイプを他のタイプに変更することはできません。 これにより、コンピュータを完全に操作できるユーザーが必ず存在することが保証されます。 標準アカウント このアカウント タイプを使用できるのは、ドメイン環境でコンピュータを使用している Windows XP Professional ユーザーのみです。標準アカウントを使用すると、次の処理を実行できます。 • | ソフトウェアおよびハードウェアのインストールおよびアンインストール。ただし、これらの作業を実行しても、コンピュータの管理者アカウントのホルダによって制限されたコンピュータ設定が変更されない場合に限られます。 | • | アカウント パスワードの作成、変更、または削除。 | • | アカウント画像の変更。 |
制限付きアカウント 制限付きユーザー アカウントを割り当てると、未熟なユーザーや権限のないユーザーに対して、コンピュータ設定の変更または重要なファイルの削除を効率的に禁止することができます。制限付きアカウント ホルダが実行できる処理は、以下に制限されます。 • | アカウント パスワードの作成、変更、または削除。 | • | アカウント画像の変更。 |
ゲスト アクセスWindows XP のゲスト アクセス機能を使用すると、共有コンピュータの正規ユーザー以外のユーザーは、制限付きアカウントを保持している場合と同様にコンピュータを操作することができます。ゲスト アクセスはパスワードで保護されません。ゲスト アクセスを使用すると、ビジターはすばやくログオンして、Web ベース電子メールのチェック、インターネットの閲覧、文書の作成または印刷などの処理を簡単に実行することができます。
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