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捕手・木村拓!!巨人 総力戦でドロー

 十二回、無失点に切り抜けた捕手・木村拓を迎える原監督
 十二回、無失点に切り抜けた捕手・木村拓を迎える原監督

 「巨人3-3ヤクルト」(4日、東京ド)

 突然訪れたピンチを、ベテランの経験が救った。巨人は延長十一回、加藤健が頭部死球を受けて交代。阿部も、鶴岡もベンチに下がって捕手がいない状況で、延長十二回からマスクをかぶったのは、木村拓だった。

 広島時代の99年7月6日の横浜戦以来となるマスクをかぶり、窮地をしのいだ。青木から空振り三振を奪い、2死一、二塁のピンチでユウイチを151キロの速球で三振に仕留めるとドームは大歓声。原監督はベンチから飛び出して木村拓を出迎えると背中を何度も叩いて、必死のプレーをたたえた。

 「本当に困った時の拓也頼み。ゲームが終わったところで、結果とは別にホッとしてます。託すしかないですよ」と原監督。鶴岡にミットを借り、不慣れな上に1イニングで3人の投手とバッテリーを組む離れ業にも「二塁をやっていて、大体、どんな球を投げるかは分かっていた」とマウンド上で何度もサインを確認して抑えきった。

 「ホッとしてます。ベンチから西山さんがサイン出すと言ってたけど見る余裕なかった」と木村拓。

 ベンチに先発要員のゴンザレスしか残っていない総力戦は九回2死三塁、小笠原の執念の打球が生んだ。右飛が天井に当たって角度を変えて落下し、同点適時二塁打。今季のセ・リーグ最長の5時間27分の死闘。原巨人が、優勝へとさらに一つにまとまった。

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