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大相撲の横綱審議委員会による秋場所(13日初日・両国国技館)のけいこ総見が4日、両国国技館内の相撲教習所で行われた。白鵬(24)=宮城野=は11番、朝青龍(28)=高砂=は5番で終わった両横綱を筆頭に、各関取のあまりに少ない番数と低調な内容に内館牧子委員(60)が「最低の総見」と激怒した。このまま力士がけいこをサボる傾向が続けば「大相撲は自民党になる」と衆院選で政権を奪われた自民党になぞらえ、警鐘を鳴らした。
何の見せ場もなかった。白鵬と朝青龍の横綱同士の対戦はない。大関同士はしのぎを削らない。若手が上位を食う場面もない。内容がお粗末なら番数はさらにひどかった。多い時なら1人20番近くは取る。この日の最高は大関・日馬富士の13番。あまりの惨状に内館委員は「最低の総見。ひどすぎる」と憤った。
年3場所の東京場所前に行う横審総見。場所前に唯一、上位陣がそろうだけに本場所の行方と期待をあおる絶好の機会だ。ところが…白鵬は日馬富士らと連続8番取って息が上がり、朝青龍は右ひざの負傷の影響か日馬富士と琴欧洲に敗れ3勝2敗と精彩を欠く。大関陣はさらに無残だ。日馬富士と琴欧洲はそれぞれ6勝7敗、4勝4敗と不安定。4戦全敗の千代大海と3戦全敗の琴光喜は番数も内容も論外。魁皇にいたっては体調不良で休みだ。朝青龍は「大したけいこじゃない」とぶぜん。横綱同士の対戦がなかったことに白鵬は「向こうに言われたらやろうと思った。先輩だから恐れ多い」と言い訳した。
夏巡業でも問題となったけいこ不足は、総見でさらに深刻化した。力士の本分を忘れる風潮を、内館委員は今回の衆院選に例え「相撲界に小沢さんが必要」と指摘した。民主党は小沢一郎代表代行の徹底したドブ板戦術で大勝。「相撲もけいこで力を付ける地味なことを徹底してやらないとダメ。今のままでは相撲界は自民党になる」と国技崩壊を断言した。
ぬるま湯につかる力士の改革へ内館委員は武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)に「理事長が強力なリーダーシップを発揮してほしい」と求めた。ただ、理事長は総見後、「番数がさみしい。もっとやってもらわないと」と述べるにとどまった。巡業後も何の手も打っていない。まるで人ごとのような理事長の言葉が、大相撲の転落を予感させた。
(2009年9月5日06時01分 スポーツ報知)
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