@nifty

あなたのコトバで世界を変える

暮らしのココロ

Photo

世の中には、貧困や環境など、解決すべき問題に対して真摯に向き合っている人たちがいる。しかし、その人たちのアツい気持ちに触れられる機会はそうそうない。…アツい気持ちはどこから来るのか?どんな活動が行われているのか?生の声を聞くためグローバルフェスタちばに参加してみることにした。

で、グローバルフェスタちば って?

ホームページには「国際協力への参加・活動事例を知り得る機会を提供するとともに、関係機関相互のネットワークづくりに資することを目的とする」と書いてある。うーん、「国・際・貢・献」と出ていると身近な感じがせず少し身構えてしまう。緊張しつつも会場の千葉大学へ向かう。

1
ホール正門。30~40代で親子連れで来ている人が多い。


予想以上に充実している展示会場


各展示場を見てみると"貢献活動"を全面的に案内するというよりも、まず東南アジアやアフリカの文化に触れて、身近に感じてもらうことを第一に考えられた内容だった。

2
ユンさんとは誰なのか。

3
なかなか手に入らない楽器の数々。さりげなくアンデスの人形が怖い。

4
西アフリカの音を奏でる人。

5
そして、舞う人。

明るい面だけではない。

文化的に明るい面の紹介だけでなく、現実を受け止める機会も用意されていた。藤原紀香さんがアフガニスタンの様子を撮影した写真展を見ることができたり、貢献活動を行っている担当者から現地の詳しい話を聞くことができた。

NPO団体チームピースチャレンジャーのブースでは、インドやバングラディッシュの子供たちの話を聞くことや、フェアトレードコーヒーやTシャツなどの商品購入をすることもできる。

6
Tシャツには、子供の手形が…

7
購入後に証明書を記入。うん、いいことしたなぁー。

ブースの人に話を聞いてみる ~松戸市編~

会場の中で興味深い団体を見つけたので、担当の方にさっそく聞いてみた。

8
突然の取材にも関わらず快く応じてくださった松戸市職員の牧野さん。

--松戸市ではどのような活動をしているのですか?
これまでの主な活動として、「草の根リサイクル無償資金協力」制度に伴い、不用となった机と椅子をカンボジア王国プレイベン州へ届けていました。しかも、ただの机や椅子ではなく小学生がメッセージを刻んで送るのですよ。

--素敵な取り組みですね、現地の反応はいかがでしたか?
現地の子供たちは大変喜んでいました!! お陰さまでカンボジア王国の教育・青少年・スポーツ省の教育大臣より市長へ勲章と感謝状をいただくことになったのです。

9
勲章と感謝状の授与。一度は受けてみたいものです。

--そのほかに活動をされていますか?
カンボジアを訪問した際に、日本の「らいふく」というかぼちゃの種と、カンボジアのかぼちゃの種、3000粒を交換してきました。この交流をキッカケに「時を越えたかぼちゃ募金」を開始し、カンボジア王国プレイベン州へ10万円を寄付しました。

10
実は、かぼちゃの語源はカンボジアからきていたのだ。

11
この苗は小学校の用務員さんが育てているそうで、コストををかけず運用しているプロジェクトだそうだ。

ブースの人に話を聞いてみる ~サパ=西アフリカの人達を支援する会 編~

--サパ=西アフリカの人達を支援する会 ではどのような活動をしているのですか? 西アフリカの食糧不足を改善する有機農業の普及などを行っております。また、風土病の中でも子どもの死亡率が高いマラリアの感染予防のため、農薬を使わない安全な普通蚊帳の配布などを行っております。詳しくはこちらをご覧ください。

12
サパ代表の野澤さん

--寄付などの支援を集めるために、西アフリカの現状をどのように伝えているのでしょうか?
たとえば、西アフリカの音楽を演奏し、そこから何かを感じてもらったり、絵本を発行して、そのストーリーを通じて現地のことを伝えます。特に歴史が長いのがカレンダーです。

--どんなカレンダーなんですか?
西アフリカに住む人たちの情報が皆無の時代からはじまったもので、今年で16集になります。主に現地の人々の暮しと伝統文化の様子を写した写真を紹介しています。このカレンダーを毎年多くの人から購入いただています。

13
絵本はくもん出版が制作している。西アフリカの森のお話。

14
カレンダーは1400円で購入できる。

サパ カレンダー2010の購入はこちらからどうぞ。


まとめ


イベントに参加した後、言葉では上手く表現できないような温かな気持ちで満たされた。普段、見てみぬフリをするであろうことに対して、真摯に向きあう人たちと会話することは、今の自分を振り返るキッカケにもなった。
もし、忙しさのあまり、内(自分)向きにしか物事を考えられないのであれば、イベントをキッカケにして外に目を向けてみるのはどうだろうか。きっと新しい自分を探すヒントになるかもしれない。なお、来月(10月)の3-4日にはグローバルフェスタ"JAPAN"が開催される。

【参考サイト】
・グローバルフェスタJAPAN
・松戸白かぼちゃ復活支援プロジェクト
サパ=西アフリカの人達を支援する会



宇佐美 貴史

宇佐美 貴史(うさみ たかし)
ニフティ社員。ココログ、ポッドキャスト、モバイル、などのプロジェクトに携わる。地球のココロ以外では「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」「ジュケンブログ」「BlogActionDayNight」などを担当。


コメント

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。