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民主マドンナ泣き笑い…小沢レディースは勝率5割?

“金星”連発の可能性も

 真夏の8・30総選挙で注目の1つが、民主党女性候補33人の泣き笑いだ。夕刊フジの中盤最新情勢予測では、政権交代を追い風に19勝14敗と前職10人から2倍に増えそうな勢いだ。ただ、小沢一郎代表代行肝いりの「小沢レディース」こと女性刺客の面々は約5割の勝率にとどまっている。果たしてなぜなのか?

 最新中盤情勢は、各種世論調査や独自取材などを総合し、今回の総選挙で民主党が擁立する女性候補33人(前職10人、元職3人、新人20人)を対象に分析した。その結果、「優勢」が5人、「やや優勢」が14人、「やや劣勢」が7人、「苦戦」が7人となった。「優勢」「やや優勢」を合わせた当選圏内「19勝」には、小沢系新人候補や国替え候補、いわば「小沢レディース」10人が含まれている。

 例えば、自民党の塩崎恭久元官房長官の名前から「潮干狩り」といわれる愛媛1区では、永江孝子氏が「やや優勢」。地元テレビ局の元アナウンサーだけに知名度は抜群で、無党派層に浸透しつつある。塩崎陣営のスタッフが新型インフルエンザに感染した疑いが出たため、決起集会を中止するなど“敵失”にも助けられている。

 「クマ(久間)退治」のキャッチフレーズで、「原爆発言」が今も尾を引く自民党の久間章生元防衛相に挑む薬害肝炎訴訟原告の福田衣里子氏(長崎2区)も「やや優勢」だ。連日、足で稼ぐ「小沢流選挙」を展開。永田町事情通は「小沢氏も福田氏に自ら秘書を送り込み選挙戦術を指南。まさに、小沢プロデュースといえるほどの力の入れようだ」(永田町事情通)という。

 ただ、久間氏はかつてないどぶ板選挙を展開しており、福田氏を猛追。永田町選挙プロは「昨年10月の時点で麻生太郎首相が解散していれば、間違いなく福田氏の勝利だった。しかし、選挙が延びに延びただけに、福田氏の勢いが止まっている」とみる。

 麻生内閣で官房副長官を務める松本純氏に挑む中林美恵子氏(神奈川1区)も「やや優勢」。民主党内でも「地元をくまなく回っており、評判は上々。この勢いで麻生側近の松本氏に競り勝てば『金星』だ」(党関係者)との期待の声があがっている。

 このほか、元県議の佐藤夕子、元検事の山尾志桜里両氏も民主王国「愛知」に支えられ、優位な戦いを展開している。

 一方、「福島2区」の太田和美氏は「やや劣勢」。「支持者に握手だけでなく、ハグまでしてくれる。民主支持者でなくてもコロっといってしまう」(自民党関係者)といわれるスキンシップ攻勢は効果抜群のようだが、やはり保守王国「福島」の壁は厚い。

 今回、民主党は森喜朗、安倍晋三、福田康夫の首相経験者3氏ら自民党ベテラン議員にも女性刺客を送り込んでいるが、長年築いた保守地盤は頑強だ。ただ、一部世論調査では石川2区の田中美絵子氏が森氏に肉薄する勢いをみせており、民主党内では「このままいけば、森の伐採が実現する可能性も出てきた」との声も出ている。

【「比例票もかさ上げ、刺客効果充分」】

 公明党の太田昭宏代表に挑む小沢チルドレンの一人、青木愛前参院議員も現時点では「やや劣勢」だ。

 前東大准教授、江端貴子氏は東京10区で小池百合子元防衛相に挑戦。新旧「女性刺客」対決で注目され、無所属出馬を予定していた元衆院議員の小林興起氏が民主党の比例代表東京ブロックに回ったが、根強い「小池人気」のハードルは高い。

 永田町有力筋は「都議選など最近の地方選の流れを見ても、女性、イケメン、若さといった候補がトレンド。総選挙でも同じことが言え、特に民主党候補への期待値は非常に高い」としたうえで、夕刊フジの分析結果についてこう解説する。

 「民主党の女性候補、特に小沢レディースの勝率が5割程度なのは、相手の自民党候補が大物だったり、選挙に強い人たちばかりだからだ。結果的には、大善戦をしているわけで、比例票のかさ上げも見込めば、刺客効果は十分だ」

 本番に突入した天下分け目の政治決戦。女性刺客は「小沢イズム」をたたき込まれているだけに、最終盤で番狂わせもありそうだ。

ZAKZAK 2009/08/19

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