千葉放送局

2009年9月5日 12時32分更新

北総 値下げ申し入れで合意


東京・葛飾区と印旛村を結ぶ第3セクターの北総鉄道の運賃が高すぎるとして、沿線の住民などが値下げを求めていることを受けて、千葉県と沿線の自治体は5日、北総鉄道に対し、毎年合わせて4億円の財政支援をする代わりに、5%以上の運賃の引き下げを行うよう求めることで合意しました。
これは、5日、千葉市で開かれた会議で、森田知事と県内の沿線の8つの自治体の市長と村長が合意したものです。
北総鉄道は、東京・葛飾区から県北部を通って印旛村まで32キロあまりの区間を走る第3セクターの鉄道で、初乗りの運賃で200円、乗車する距離によっては同じ距離のJRや私鉄運賃の2倍から3倍近いなど、運賃が高すぎるとして、沿線の住民などが値下げを求めていました。
5日の会議では、千葉県が年間2億円、沿線の自治体も合わせて年間2億円をそれぞれ5年間、北総鉄道に支援する代わりに、運賃を今より5%以上、引き下げるよう求めることで合意しました。

会議の後、森田知事は「関係する自治体のトップが一致団結した意味合いは非常に大きい。運賃の値下げに向けた大きな一歩と考えている」と話していました。