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文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』 このページをアンテナに追加 RSSフィード


文藝や哲学を知らずして政治や経済を語るなかれ!!!
「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、 先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認められ、文壇や論壇へ進出。大 西巨人との論争や、小泉・竹中批判、安倍批判、「青色発光ダイオ ード」の中村教授批判を展開。最近は「沖縄集団自決裁判」問題で、 曽野綾子や小林よしのり、及び保守論壇の守旧派・渡部昇一、秦郁彦……等を徹底批判。 文壇・論壇に蔓延する予定調和的言説の脱構築的解体を目指すー。というわけで、山崎行太郎の思想・表現活動の拠点たる「ブログ」と「メルマガ」を読もう!!!

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2009-09-01

■鳩山代表よ、実質的には「小沢政権」であることを忘れるなかれ。


いよいよ政権交代が実現するわけだが、今度の自民党から民主党への政権交代劇を目前にして、マスコミ関係者は言うまでもなく、国民の多くがもっとも関心を持っていることは、今回の選挙における民主党圧勝の最大の功労者であり、前民主党党首でもある小沢一郎の動向と処遇であることは、今更、繰り返すまでもないことだが、つまり、鳩山代表と小沢一郎代表代行の「二重権力構造」になるのではないか、あるいは小沢一郎が、来るべき鳩山政権の「闇将軍」になるのではないか、「小沢院政」になるのではないか、というような問題だが、僕は、マスコミや国民の予感と不安は、決して間違っていないと考える。つまり、小沢一郎の処遇如何、あるいは小沢一郎の動向如何によっては、民主党政権は、一年後には雲散霧消することになるだろう。この問題に関するマスコミの執拗な質問に、鳩山代表は、「人事は私が決める」、「二重権力にも闇将軍にもならない」と誤魔化しているが、むろん、それをタテマエとして言っているうちは問題ないが、どうも最近の鳩山代表等、民主党幹部たちの浮ついた言動を見ていると、当面する「小沢一郎問題」の政治的深刻さがよく分かっていないのではないかと思われる。「国家戦略局」だの「政権移行チーム」だのと、民主党政権構築を前に、口当たりのいい言葉や幼稚な政策論ばかりが先行し、にぎやかに飛び交っているが、どうもよく聞いてみると、それらの議論はことごとく書生談義のレベルであって、しかもそれらの議論が、「小沢抜き…」で、つまり鳩山側近の「竹中平蔵」気取りのブレーンと称する連中を中心に進められているのではないか、と思われる。アメリカの猿真似はいい加減にしろ、と思っていたら、早速、小沢一郎がそれらの議論にブレーキをかけたようだが、当然だろう。むろん、アメリカ政府も中国政府も、今回の日本の政変劇において、鳩山代表の言動を注視していない。「鳩山論文」なるものを、まともに相手にするはずがない。その代わり、小沢一郎の言動を注視しているはずだ。来るべき民主党政権は、明らかに、実質的には「小沢政権」であることを知っているからだろう。そもそもアメリカ政府や中国政府に対して、平常心で、淡々と対処できるのは、小沢一郎だけであって、鳩山代表も岡田幹事長も、かつて小泉純一郎や安倍晋三、麻生太郎等がそうであったように、喧嘩腰で居丈高になったり、ちょっと脅されるとヘナヘナとなり、今度は急に卑屈になったり、要するに平常心を失って、右往左往するだけで、とてもまともな政治的対応は無理だろう。ということは、むしろ、民主党も日本国民も、小沢一郎をめぐる「二重権力」や「闇将軍」「院政」というような権力構造や政治現象を恐れるなかれ、ということだ。民主党内部で、たとえば前原グループや野田グループ、あるいは彼等に扇動されて鳩山や岡田等が、権力欲に駆られて、「小沢はずし」を画策するならば、おそらく、その時点で民主党政権は、あっというまに瓦解するであろう。民主党の権力の源泉が何処にあるかを、鳩山代表やその周辺が見失うとすれば、またたくまに、民主党政権は内部抗争で空中分解することになるだろう。すでにその予兆が随所に見られる。




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Permalink | コメント(13) | トラックバック(0) | 17:59 鳩山代表よ、実質的には「小沢政権」であることを忘れるなかれ。 - 文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』 を含むブックマーク はてなブックマーク - 鳩山代表よ、実質的には「小沢政権」であることを忘れるなかれ。 - 文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』 鳩山代表よ、実質的には「小沢政権」であることを忘れるなかれ。 - 文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』 のブックマークコメント

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キー坊キー坊 2009/09/01 23:30 仰るとおり、小沢あっての「鳩山民主党」だと思います。が、鳩山がなくば小沢も力の発揮は出来なかっただろうと思います。

ともあれ、小生とって、民主の試金石は「辺野古の新基地」を造らない方に向けられるか否か、であると思います。

haigujinhaigujin 2009/09/02 10:07 仰る通りで、結局人を動かし黙らせる力、これが権力の核心とすれば、小沢以外にこの自公の乱政の後始末と、小泉に摺り寄り小沢下ろしに動き、今政治課題を「保守改革」に照準化できない前原や岡田のようなチンピラは、10年小沢に学んでからモノを言えと言うべきだということでしょう。
本当は岡田はまだいいとして前原などは民主党を出て行って欲しいと思いますね。

栗原茂男栗原茂男 2009/09/02 11:47 ≪鳩山代表よ、実質的には「小沢政権」≫

さすがですねえ！慧眼に恐れ入ります。

頂頂 2009/09/02 12:22 小沢なき民主党支持は力が入らない、小沢一郎、亀井静香、亀井久興、田中真紀子氏等の参画に全幅の支持するものである。

読者読者 2009/09/02 12:42 山崎先生の小沢一郎論を読みたいです

pat11pat11 2009/09/02 16:31 １００％同意見です
わからない人はわからないということさえわからない
民主党内で生意気ざかりの前原レベルが下克上平気なのが危険
ファストリテルの柳井社長を外すのと
小沢しかと論は全く同じ結果でしょう
民主内閣も離陸すればそこそこ小沢離れも大丈夫でしょう
私はプーチン（首相）の相手は小沢
メド大統領の相手は鳩山
中国は小沢　米国は鳩山で
外交に専念し国内はすきにさせておくのが１番だと思いますが
矛盾は拡散することにより解決の必要がなくなると思います

祝い酒祝い酒 2009/09/02 17:05 民主党員を変えた男は小沢だ。

マニフェストでＦＴＡが叩かれた時、鳩山・岡田・菅は慌てて訂正解説を行ったが、私はこの動きに彼等のひ弱さを垣間見た気がした。

小沢は「ＦＴＡ等の交渉を踏まえても農家の所得補償は変わらないから、ジタバタする必要はない」といい、ＪＡ中央会の批判は中間搾取派の喘ぎと言った。

まさしくその通りで、旧民主勢力のフラツキは小沢がいないと瓦解する危険性を感じさせた。

城内実城内実 2009/09/02 22:28 このたびの衆議院選挙ではなんとか当選することができました。これもひとえに全国の応援団の支援のたまものです。これからも国家国民のために信念を貫きます。
山崎行太郎先生引き続きよろしくご指導のほどお願い申し上げます。

doranekokundoranekokun 2009/09/03 00:28 小沢氏に関しては、同意以上の同意という（笑


今夜、鈴木宗男氏と櫻井よしこのバトル再開。

民主党は、鈴木宗男を外務副大臣に迎、ロシアを解決し、アメリカと対等に対峙するのが、普通の考えだと思うのですが、山崎先生のお考えをうかがいたいのだが、答えてはくれないだろう（笑

寅三郎寅三郎 2009/09/03 01:17 諸外国、特に先進国であるアメリカやヨーロッパに対して、また不公正な既得権益保持者に対して、腹が据わってビビらないのは、小沢氏が抜群だろうし、前原氏は所詮誰か（？）の手先となるだけの人間だろうと思われますが、小沢氏の「俺が正しいんだからつべこべ言わずに付いて来れば良いんだ」的な態度は、総合的にとか長期的に見れば、重大な損失を生み出して来ているとも感じます。言葉多くするべきだとは言えないまでも、決め台詞をマスコミに上手く乗せることも、この世では必要と思います。小沢氏の残りの政治人生も、あとそんなに長くない筈ですから。

日本の未来を憂う者日本の未来を憂う者 2009/09/03 11:26 　子ども手当２万６千円を６月までに支給すると言う民主党ですが、これこそ年収制限をすべきです。
　世の中、子供を持てる家庭と持てない家庭に分かれているのですから。
　民主党の政策は、なぜか特定の人たちに光を当てるものが多すぎます。
　障害者や痴呆症の老人を抱える家庭、あるいは母子家庭などの本当に弱い者を助けるのが正義だと思います。

sakaisakai 2009/09/03 11:33 先生、同感ですが小沢はそれなりの要職に付くでしょう、今回民主党を支持した保守系の有権者の期待は小沢戦略の推進ですから。鳩山は小沢を無視できないです、小沢は排除なら一挙に政界再編と進みます。

こまこま 2009/09/03 15:58 北方領土といわれる問題は難しい。ヤルタ会談で米、ソ連が世界分割の密約、ポツダムでは中華民国と米国が密約と米国は、中華民国とソ連と別個に密談をして今日のような問題の統治がおきたと聞いた。政治力で北方問題が少しでも進展、言質が取れるとしたら、沖縄の問題似影響力があると思いますが・・・
小沢一郎さんがこまをどう動かすか注目しています。

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文藝評論家or哲学者。 慶大大学院(哲学専攻)修了。著書・論文→『小林秀雄とベルグソン』『佐藤春夫と大逆事件』『柄谷行人論』『保守論壇の「沖縄集団自決裁判」騒動に異議あり!』。現在『澪漂』に「丸山真男と小林秀雄」、『月刊日本』に「月刊・文芸時評」連載中。

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 ●承認制ですが、ブログへの「コメント」「トラックバック」を再開しました。よろしくお願いします。(2009/2/17)
●小林よしのり責任編集雑誌「わしズム」が廃刊決定。自業自得と言っていい。おそらく、民族浄化、異民族同化を美化し、過剰に正当化した「アイヌ論」の無知・無学ぶりで自爆したのだろう?　一方で、論敵の佐藤優を「情報封殺魔」と批判し、被害者ヅラして「言論弾圧」を受けたと泣き言を言っているが、小林よしのりこそ、元祖「情報封殺魔」「言論弾圧魔」だろう?「沖縄集団自決裁判」論争で、小林よしのりの沖縄論を批判し、小林よしのりへ宣戦布告した僕が(山崎行太郎)が寄稿する「月刊日本」に対して、「山崎行太郎にこれ以上、書かせると購読中止だ−」と読者を煽動し、不買運動を呼びかけたのは、何処の、ドイツだよ。(2008/11/17)
●明日発売の「わしズム」という同人雑誌で、マンガ右翼の小林よしのりセンセイが、派手な佐藤優批判や「月刊日本」批判をやっているらしい。相変わらず、手の内がミエミエで、「わかりやすい」マンガ右翼である。小林よしのりセンセイは、ここのところ、「沖縄集団自決論争」や「パール論争」、「チベット論争」等で各方面から集中砲火を浴び、連戦連敗のご様子。当人は深く傷ついているらしく、肝心の論争からは逃げの一手。というわけで、突然、「アイヌ問題」という新ネタを持ち出し、「夢よもう一度」とばかりに、搦め手から論争を仕掛けているというわけだ。論争にはなりそうもないマンガ右翼の漫画的仕掛けだが、「売られた喧嘩は、いつでも買ってやるよ」というわけで、この喧嘩、僕とも無縁ではなさそうなので、派手なドンパチ、血を吐くまで、本格的にやりますか、小林よしのりセンセイ。ただし、負けそうになったからと言って、この前のように、こんな奴と論争したって「公的実りはない……」なんて格好いい捨て台詞を残して、一目散に逃げないで下さいよ。(2008/10/28)
●ちょっと遅くなったが、いつもお世話になっている「日本保守主義研究会」代表で、月刊誌「澪漂(れいひょう)」の発行人でもある岩田温さん(拓大特別研究員)から、新著『チベット大虐殺と朝日新聞』(オークラ出版)が送られてきた。岩田さんは、まだ早大大学院を出たばかりの新進気鋭だが、すでに『日本人の歴史哲学』(展転社)という処女作もあり、新人のテビュー作というわけにはいかないが、今回の新著は、文字通り、次代の保守論壇を背負っていくだろう若手政治学者・岩田温の論壇デビュー作と言っていい著作だろう。チベット問題から中国問題、朝日新聞問題等のメディア問題等……、今、もっともホットな話題をめぐって、マスコミ的な表層的な議論に終始するのではなく、たえず文献や資料にあたり、また学問的背景に裏打ちされた重厚な議論を展開している。僕も、「丸山真男と小林秀雄」を、隔月連載させてもらっている月刊誌「澪漂(れいひょう)」九月号では、早瀬善彦編集長(京大博士課程)と、この著書の刊行をめぐって対談も行っている。昨今の保守論壇の知的退廃に愛想を尽かしている方は、是非、ご一読を。
●ロシア旅行から戻りました。「コメント欄」に小林よしのり一派の「アラシ」が、登場し、馬鹿丸出しの愚劣なことを書き込んでいるようですが、以後、こういう書き込みは気がつき次第、削除します。ところで、宮崎正弘氏も、パール問題をめぐって(「月刊自由」10月号)、「小林よしのり批判」に参戦してきたようです。小林よしのりとそのシンパのマンガ右翼は、保守論壇から追放される日も近いでしょう。政治や思想を、マンガで理解し、マンガで議論しているマンガ右翼は、いずれにしろ、消えるはずで、今は、マンガ的な顔をして、「負け犬の遠吠え」よろしく、漫画的に吠えていればいいのです。(9/11)
●三浦朱門の「妻・曽野綾子はうつ病だった……」とかいうエッセイを、今月号の「文藝春秋」(2008/8)で読んだが、それによると、曽野綾子の「鬱病」の発症時期とその回復のタイミングが、「沖縄集団自決取材」開始の時期と微妙に重なっていることがわかる。沖縄取材に当たって、「慶良間ケラケラ、マカシトキ、座間味ヤガレ……」とかいう自製の戯れ歌を、『ある神話の背景』の冒頭に書いているが、こういう侮蔑的な戯れ歌を、得意げに披露することころに、曽野綾子の当時の精神状況がよく現れていると言っていいのではないか。それにしても、三浦は、何故、この時期に、「妻・曽野綾子はうつ病だった……」と公表する必要があったのだろうか。形勢不利と読んで、「泣き落とし作戦」に切り替えようとしているのだろうか。そうは問屋が下ろすまい。
●「澪標」第3号、七月号が出ました。連載の「丸山真男と小林秀雄(二)」が掲載されています。主に、「丸山真男の被爆体験とその思想化」を論じていてます。(7/8)
●北千住。読売文化センターの「涙と笑いの名作劇場」が、6/20の「大江健三郎と「沖縄集団自決」問題」で、無事、修了した。このブログの読者も数名参加してくれた。第二期は、10月から、木曜日、午後7時開始で、再開する予定だ。参加希望者は→０３−３８７０−２０６１(6/20)
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●「小林よしのり」ってギャク漫画家が、「月刊日本」六月号で、小生への反論と、なんと驚くなかれ、「月刊日本」の編集長に向かって、山崎行太郎には執筆させるな、これ以上、山崎行太郎に執筆させると定期購読を解除するぞと脅迫…、そしてさらに「月刊日本」定期購読者に向かって、「月刊日本」の「不買運動」を呼びかけるという、前代未聞の「暴論」を、つまり｢言論弾圧事件｣を繰り広げている。小林よしのりは、自分は「ゴーマニズム宣言」というギャグ漫画で悪罵雑言の限りを尽くして面白おかしく相手を論難するくせに、相手に反撃・逆襲されると、まともな論争で対応することが出来ず、ついには言論人として自爆的な「不買運動の呼びかけ」…(笑)。アキレルほかはない。こういう基地害(イタイ人?、笑)が、保守論壇や保守系ジャーナリズムで大きい顔をしていたことを思うと、江藤淳や三島由紀夫亡き後の保守論壇や保守ジャーナリズムが、小林よしのりを中心に、根本から腐っていたことを思い知らされる。「民族浄化」ならぬ「論壇浄化」が緊急且つ不可避か(笑)。(5/26)
●「小林よしのり」ってギャグ漫画家は、本当に往生際の悪い、女々しい奴だな。自分から論争を仕掛けておいて、じゃー相手になってやろうじゃないか、と言うと、途端に逃げ出す…のはまだしも、今度は、「ゴーマニズム宣言」(「ＳＡＰＩＯ」5/28)の欄外で、「山崎行太郎は自己顕示欲が、どうだこうだ……」と女々しい人格攻撃。「だから山崎とは公的議論は無理…」だと。漫画家風情が…(笑)、よく言うよ。「自己顕示欲…」の「塊」って、お前のことだろうが。そもそも本来のテーマは「沖縄集団自決」だろう? 話を逸らすなよ。論争したくなければ、黙っとれ。泣き言を書くな。何が博多っ子だよ。博多っ子が泣くぜ、まったく。(笑)お前の政治漫画は、すでに論理的に自爆・自滅・自己破産しているよ。「パール」の次は「中国」だって? 今頃、中国? しかもこれから中国の勉強だって? 馬鹿か、お前は。(笑)
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