(cache) あらしのよるに/ガブ編    

 

|||ナンカイワカン|||

今期、イワカンの矛先は....
『あらしのよるに 』の原作者である きむらゆういちさん
著書による『あらしのよるに-恋愛論-』講談社

「いいもん発見! これで 私の大いなるクエスチョンも 解決だっ」

っと、期待に胸膨らまし、読み終えたが、、、なんだよ
私の疑問は まるでフューチャーされてないやんか(´・ω・`)ガッカリ・・・

どうやら作者と私の葛藤は
..つまり男と女の葛藤は?..まったくズレていたようだった・・・・。

そもそも、『あらしのよるに』が広くブレイクした要因には、
大勢の若い女性がガブのファンになってくれたから、という側面があるそうだ。

「ガブはかわいい。こんな男性がいたら、即惚れちゃいます」

女性たちが感じたガブの魅力、それは
「本能と理性の戦いによる葛藤である」と作者は言う。しかも、それは
「メイを食べたいのだけれど、友達だから我慢する、という葛藤」で、
「生まれてから死ぬまで、この葛藤と手が切れることはない」らしい!!!(P68)

このくだりは、あまりに驚愕だ・・・。

私は、その葛藤、とっくにケリがついていた。と、思い込んでいた(爆)

メイ:あなたにとって私は・・・・・・、友達の前に、エサじゃないですか
ガブ:違う!違う違う!!    (グゥーとお腹が鳴る)   ちきしょう・・・・・・なんで鳴るんだよ・・・・・・。
      何でおいら・・・・・・オオカミになんか・・・・・・生まれてきちまったんだよ・・・・・・

この時もガブは「メイを食べたいけど 友達だから我慢」してたんだ・・・Σ(゚д゚lll)ガーン
私はてっきり「死ぬほどヤギは食べたいけどメイだけは・・・」状態なんだと思っていた。
「メイを喰うぐらいなら死んだほうがマシ!」なら、それはもう狼の発想じゃない。
新しい自分が誕生したからこその新たなる葛藤だわ。と、私は早合点?したんだけど、

作者(アルイハ男?)にとっては「食欲」(つまり性欲?)のほうが いつまでもメインなのね。

感情では「メイはエサじゃない!」と思っても、勝手にカラダが反応する・・・。
カラダがヤギを食べたがる=グゥーとお腹が鳴る。

緑の森に着いた今でも、ガブは メイを食べたがっているのかしら?
友達だからガマンはしているけど、それでも食べたい気持ちは変わらない?

「女性は、男性の心の葛藤が理解できないように思える」とある通り、
私には この設定(食べたいけど友達だから死ぬまで我慢)は、意味がわからない。
今でも食べたがっているとしたら、それって、つまりナニ?
愛は性欲を超えられるかというコンテンツタイトルからして、ハテナの嵐。

愛と性欲が葛藤するって、どういうシチュエーション?
愛し合う二人は恋人同士なんだからHはし放題でしょ?
なのに彼氏は何をガマンしているの?カノジョの何を食べたいの?
もしや、恋人を前にしても、あくまで「男はオオカミ」なの?


恋愛は愛情と性欲の二つで成り立っている。女性にとってこの二つは同じものだ。 一方男性のほうは、この二つを分けて考える。 性欲の対象となると、「物」に近い感覚で見るので、ここに加害者意識が生まれるわけだ。(P86)
なるほど。 私は今まで「愛と性欲は別」を「だから好きじゃない女とでもヤれる」と捉えてきたけど その法則は、すべての女性..つまり 好きな女に対しても、当てはまる..というわけか。 恋人に対しても、オトコは、愛情と性欲が分離独立している、と.... 好きな女とHしている時でも、男は愛と性欲が別である。 愛情=性欲ならば[好きだからヤリたい]と思うが、 愛情≠性欲ならば[好き]と[ヤリたい]は 分離したまま 連動しない... 女の「したい」は「アナタが好きだから」「他でもないアナタとしたい」だが、 男は「君が好き」と「SEXしたい」が分断されている。お互いが孤立している。 愛と分断された性欲は、もしや↓女のように↓ (アナタが好き。大好きなアナタとするセックスも大好き。) と愛情によってその存在を肯定されることがない、のではないかしら。 愛と統合されない性欲なら、存在を肯定されることなく、加害者意識を生み続ける・・。 感情では「メイはエサじゃない!」「ボクの大事なひと、大好きな彼女・・・」と思っても 勝手にカラダが「エサ」としてメイを捉える。性欲の対象として「物」視する。だから、 それは[そのまま表出してはイケナイモノ]として抑制抑圧される。 もしも男性が、彼女を「物」視する自分に加害者意識を感じながら、 二人の関係を続けてゆくとすれば、世の女の子たちが 「私のこと、ホントに好きなのかしら・・・カラダが目的なだけなんじゃ・・・」 と、騒ぐのは、あまりに当然の流れじゃない?! (デキるなら誰でもよかったの? 私じゃなくてもよかったの? 私、遊ばれてるの?) 愛と分断された性欲、愛と統合されない性欲、それはきっと 愛のないSEXに繋がるもの。 それどころか、相手は密かに自分のことを加害者だと思ってるのよ? 女は男の葛藤を理解していないどころか、敏感に察知しまくりじゃん(爆) いやさ、そもそさ、なぜ葛藤するの? フツーに「ただ好きだから」とセックスしちゃダメなの? 「君が好き。大好きな君とするセックスはサイコー」で、イイじゃん。 なんで、そこに加害者意識が出てくるのよ・・・。

と思っていたら、問題解決の参考になりそうなメルマガが届いた。

愛と性欲が葛藤する..これは[性的な欲求と罪悪感がくっついてる]証しかもしれん。

性的な欲求を持つことを、ものすごく悪いことのように感じている人は
罪悪感を感じることなく性的な欲求を満たすことはできないと考えてしまう。
だから、こういうタイプの人こそ「セックスは悪いものだ」という考えから、
「セックスは男女関係やパートナーシップでは必要なものであり、
コミュニケーションや愛の表現の一部だ」という考えに書き換えていく必要がある...by『恋愛心理学』


一見ガブが主導権を握っているかのように思えるだろうが、実は逆。メイがガブを振り回している。 これはガブが、「友達なのに、またおいしそうだと思ってしまった」という罪悪感を持っているからだ。 男には加害者意識がある。男性は本能を出すと、加害者になってしまう。 だから、男性は、なるべく自分の本能を表に出さないように気を使っているのだ。(P110)
「友達なのに、またおいしそうだと思ってしまった」 と 罪悪感・・・(-_-;)。 オオカミが ヤギをみて「美味しそう♪」と感じる。この象徴は、 男が 女をみて「美味しそう♪」と感じる、ということよね。 ガブはメイをみて「美味しそう♪」と思ってしまった・・・なんて最低なオレ。 恋人をみて「美味しそう♪」と思ってしまった・・・それは最低か?オレ。 性欲は自然な本能。そこに加害者意識を持ち込むべきはどんな時だ? たとえば、誰からも祝福されたラブラブカップルが、例えば新婚さんが、その新郎が、 まいど加害者意識の潜むSEXしかしないとしたら・・・・ 「あなたに抱かれて、私は、こんな幸せ気分なのに」 「なぜ、あなたが加害者になるの?どうして、罪悪感なんて感じるの?」 いらん罪悪感を感じちゃうから、ヘンな葛藤が生まれるんじゃない? 作者は 性欲の是非周辺に 無自覚らしく、別ページでは、こんな風に言っている。
男女関係の始まりにも、こうした本能と愛情の葛藤が付きまとっている。 男性も女性も、どこかに性行為への期待を持っている。 「もう一度会いたい」という言葉には、「あなたをもっと知りたい」という感情も 当然あるけれど、「今度こそは」という本音も隠れていると思っていい。(76P)
本能と愛情の葛藤が、男女関係の始まりにおいて、付きモノ。というなら、 「美味しそう♪でも我慢!」と葛藤するのも、関係が初々しい頃だけでいいだろう。 続く発言「女にも性行為への期待がある」をみれば、 女にも性欲があることを作者はちゃんと把握していることが伺える。なのに 何故 オトコだけが性欲に対し加害者意識を持つと、当たり前のように考えるのだろう? 若い頃は「欲望は隠さないといけない」という強い意識に支配されていた、と 本人は 過去形で語っているが、ここら辺の罪悪感は今も根深く彼を巣くっているように思える。 だから 作者にとって 男の本能は女を傷つけるもの、出せば加害者になるものなんだろう。
好きな気持ちが「本能」、相手を思いやるという気持ちが「自制」である。 メイが「自分は大事にされている」と実感できるのも、ガブが本能をコントロールしているからだ。(P121)
「自己抑制;自分で感情や欲望を抑えること」が「思いやり」・・・。 好きな気持ちが本能なら、時にはそれすら加害者になる、とスーパー遠慮しそうな設定だ。 確かに、ストーカーとか、痴情のもつれから殺人・・とか、好きという気持ち 本能には そういった(加害者にもなり得る)側面もなくはない・・・。 とはいえ、それでは、男として、あまりに本能を恐れすぎちゃいないだろうか? 本能には、もっと使えたり、信頼できる面も、いっぱいあるだろ? 少なくとも私はそう思ってたぞ。男の本能を信じたぞ。 たとえば「メイを食べたい」というのも、ひとつの本能だろうが、 たとえば「メイを守りたい」という思いも、同じく男の本能だろ? それは女の勘違いなのか?都合のいい思い込みなのか? つまり「メイを守りたい」という発言は、理性(保身)によるものなのか? あ、作者がずばり発言していた・・・。
男性はとかく「オレが彼女を守る」というカタチをとりたがるけれども、 そのほうが「体裁が保てていいかな、権力がありそうに見えるかな」と思っているにすぎない。(P116)
本音は別に守りたかない、ホントは喰っちまいたいところだが、 それじゃヒドイ男と叩かれる。自分の身が危なくなる。 それは困るから、オレ自身を守るため、メイには優しくしときましょ。 おろろん おろろん・・・そりゃナイぜぇ〜 。・゚・(ノД`)ヽ(゚ω゚=)モニュニュ


話の着地点を模索中・・・

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