自民:首相指名選挙は「白票」の方針

2009年9月4日 21時59分

 自民党は16日の特別国会で行われる首相指名選挙で、麻生太郎首相に投票せず、白票を投じる方向になった。決選投票での白票は珍しくないが、1回目から組織的に白票が出るのは「前代未聞」(衆院事務局)という。

 過去に大量白票が出たのは、自民党の大平正芳氏と福田赳夫氏が争った79年11月の衆院本会議。両氏とも1回目の投票で過半数を得られず、決選投票で野党などが投じた白票が計252票に上った。これが歴代最多とされる。

 94年6月に自民党が社会党の村山富市委員長を首相候補にかついだ際には、反発した一部の自民党議員が白票を投じ、衆院で1回目に23票、決選投票で29票の白票が出た。

 最近は、自公両党は自民党総裁に、民主党など他党はそれぞれの党首に投票してきた。自民党が白票、公明党が新代表に投票する今回は「自公連立」終焉(しゅうえん)の象徴とも言えそうだ。【木下訓明】

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