携帯電話やパソコンによるインターネットの利用が広まり、交流が活発になっている。その一方で、自己紹介するためのプロフィルサイト(プロフ)や学校の生徒同士がつくる「裏サイト」でネットいじめが問題になり、警察も乗り出す事件になったものもある。ネットいじめ対策がいろいろと考えられているが、残された課題も多い。
インターネットで、個人の悪口を書き込むなどして嫌がらせをすることをネットいじめという。多くの人々が携帯電話やパソコンを持つようになり、広がりを見せている。
文部科学省(国の役所)が2006年度に行った調査では、いじめのやり方として「携帯電話やパソコンのネット上で悪口を言われたりしていじめを受けた」と答えたのは小学生0.8%、中学生5.2%。高校生は13.8%に上っている。養護学校などを含め合計で4883件が見つかっている。
群馬大学が2008年12月から2009年1月にかけて群馬県内で行った調査で、ネット上に悪口を書き込むなどネットいじめがあった学校は中学校65.6%、高校71.2%に上ることがわかった。いずれもネット内の「プロフ」や「裏サイト」で行われていた。
ニュースがわかる 2009年9月号
2009年9月4日