フィリピン人の女にに定住資格を取らせるため実子だと偽装認知したとして、いわき東署は、いわき市小名浜島、会社役員、小松庸雄(やすお)容疑者(44)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕し、福島地検いわき支部に送検した。
容疑は、06年9月12日、フィリピン人の女(25)と共謀し、この女を実子とした偽の認知届を同市役所に提出したとしている。07年7月5日にも別の女(31)と共謀し、女の子供(6)の偽の認知届を提出したとしている。逮捕と送検は8月。女2人は帰国した。
同署によると、小松容疑者はこの他にも06年9月~08年8月、フィリピン人の女4人の子供5人と女1人を認知しているという。同署はこれらも追及しているが、本当の子供も含まれているらしいという。小松容疑者が女の勤め先として紹介した飲食店から、今年3月までに数千万円が小松容疑者の口座に振り込まれているため、同署は報酬とみて捜査している。【金寿英】
毎日新聞 2009年9月3日 地方版