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人口思想を展開したマルサスが現代人だと仮定すると、彼はどのような社会経済問題...
taitaitaiki1021さん
人口思想を展開したマルサスが現代人だと仮定すると、彼はどのような社会経済問題に関心を持ち、どのような議論を展開すると予想されるでしょうか?詳しい方の意見を是非頂戴したいです。よろしくお願いします。
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ベストアンサーに選ばれた回答
alphastuff1013さん
(マルサス人口論と社会経済)
用事で先ほど戻り、さっき、この質問に気が付きました。御回答が送れた
事を御容赦下さい。
一般的に人口経済学者マルサスは「人口は幾何級数的(鼠算式)に増え、
食糧生産は算術平均的(増産は徐々にしか拡大できない)ので
人口は抑圧されなければならない。と主張されたと広く知られていますが、
これは人口論初版での主要な主張で、誤解があるので、最初に
マルサス「人口論」は第六版まであること、更に修正を重ねましたので、
誤解を解きます。それから、taitaitaiki1021先生の言われる現代人の
仮定に基づき、私なりに簡単に論理展開を行います。
※Tomas Robeert Maltatus人口論「An Essay on Principal Population」
シリーズはほぼ読みつくしました。
(マルサスの主張)
初期は出生は身体増殖能力のみに注力しました。
食糧増産が人口増大に追いつかないので、いずれ、死亡率上昇等で
人口は調節されると説きました。
マルサスの生きた17世紀英国は階級(身分)制度に基づく、私有財産制度
や階級制度と婚姻の問題がありました。これは、ロミオとジュリエット
と同じで、階級を超えて結婚する事は原則禁止されています。
第2版あたりから、当時の重商主義(農業軽視)では上手くいかず
もし、経済システムを農業に敷衍すれば、人口増大→食糧増大
→食糧価格上昇→農民の食糧供給増産誘引増大→食糧供給増大
があり、社会システム(階級秩序制度・所有権の特権)を変えれば
人口増大に食糧生産が近接し、親は自己責任で自分の子供に
安心して食糧を提供できるよう、子供の数を親の自己責任で選択し
死亡率を上げるという社会正義から著しく欠ける問題から、
親の自己責任に委ねる出生率低下を主に研究しました。
これは自然法則の貫徹から、現代社会を想定したとも読み取れる
社会制度改革のあり方を論じ、有名な1820年のマルサス「経済学原理
:Principles of political economy」(※当時はEconomicsではなく
political economyと呼ばれていました)
を最後の第6版「人口論」に大きく取り入れ当時の経済学と人口論
の融合を試みました。これはマクロ経済学の創始者ジョンMケインズ
も「天才の作品」と賞賛したほどです。
※初期の「人口論」は晩婚を強制すべき件(くだ)りがありますが、
本人は38歳で結婚しておきながら、子供を3人もうけています。
(マルサスが現代にいれば)
食糧問題も重要ですが、現代ではあらゆる分野において
第6版「人口論」での社会改革が実現した社会に近い状況になっています。
また現在では、行動(Behavioral)と名の付く心理学の学問領域が拡大しました。
行動ファイナンス、行動経済学、更には、家族心理学、環境心理学
(ここいう環境とは自然環境ではなく、人間個人を取り巻く心理学)
更に経済理論やバイオ技術の革新(例:緑の革命)が飛躍的に発展したので
人口経済学者のマルサスとしても、マルサス自身が最後の「人口論第6版」
で述べた社会改革はほんの一部の国を除き、成立しています。
よって先に述べた、経済と心理に重心を置き
彼得意の数学を用いて、理論化し、どの経済変数が出生率や死亡率
に影響を及ぼすか(経済変数を変えると言うことは変革を意味し、立法、施行の
政治・行政作用を伴う)、あるいは、経済システムに内在化している心理
に関心を払いながら、精密な議論展開(経済、すなわち生活水準と心理
には密接な影響がある)をしたと思います。また就学も男女平等且つ
就学自体に経済水準が関連し、経済-教育水準(就学年数)-心理変化
に着目し、総合的な経済モデルを考察し、一方温暖化では気温上昇で
累積総降水量増大と時間的地理的局所化が発生するので、
食糧増産地域と食糧減産地域が現れ、それら気候変動(環境分野)との
研究を展開したかも知れません。
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私のサイトの家族効用関数は心理学を取り入れています。
サイト参照
親の総幸福=親の効用+自分の子供の数*子供が多すぎると1人当たりの愛情減*(子供の総幸福)
各種の関係は関数になりますが、各種変数は世界的なアンケート調査が
必要になり、また、纏まった心理データベースが無いので完全に精密な
分析は出来ません。脳内を調べて本当の愛情度合いなどを調べる装置
が無いからです。
ユートピア的発想かもしれませんが、世界の人口増加率が高い貧困国
を全て経済復興して、世界中、皆がある程度の生活が保障されるなら、
経済水準が高いと人口は長期的に一定か、減少し、超長期的に
自然環境等と調和する可能性が大きいです。
下図は上がシミュレーション値(横軸はGDP生産要素の自然対数値)、
下が租出生率世界各国1960-2000年です
(横軸は労働者1人当たりGDP主要生産要素の資本常用対数値)
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