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【裁判員3例目 結審(11)】検察官の厳しい追及に言葉が詰まらせる被告…裁判員の目にはどう映ったか (4/5ページ)
このニュースのトピックス:ネット犯罪
弁護人「背負っているものとは何ですか」
被告「家のこと、おばあちゃんのこと、墓のこと、親戚(しんせき)のこと…。良い子を演じているうちに、嫌いな大人に自分がなっていくいらだち、不安を感じるようになっていきました」
弁護人「背負う物が重すぎたのですか」
被告「はい」
《再び、背負わされた重責に言及する田嶋被告。左から3番目の男性裁判員は、険しい表情を崩さない》
弁護人「持っていたアダルトDVDは100枚弱くらいですか」
被告「はい。友達から回ってきたもの、インターネットとかで適当に。売っている方に任せて、ランダムに買っていました」
弁護人「まとめ売りですか」
被告「はい」
弁護人「いくら位でしたか」
被告「1枚500円で10枚、20枚ぐらいだったと思います。あぁ、違います、40枚、50枚ぐらいでした」
弁護人「何回ぐらい買いましたか」
被告「2回ぐらいです」
弁護人「それは見たんですか」
被告「ほとんど見ていません」
弁護人「それはなぜですか」
被告「量も多く、普段、自分から常に見るということもありませんでした」
《購入したDVDをほとんど見なかったという田嶋被告。弁護人が目的を問いただす》
弁護人「では、どういう目的で買ったのですか」
被告「自分でコピーして商売できるかな、と思いました」
弁護人「(DVDを買った)元手は?」
被告「1万円くらいです」
弁護人「30万円の着服ですが、被害届は取り下げられ、起訴猶予処分になっているということで良いのですね」
被告「はい」
《ここで、もう1人の弁護人が、険しい表情で発言を求める》
弁護人「今後、卑怯(ひきょう)なことをする自分に戻りたいですか」
被告「いいえ」
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