人間としての実像が情緒を阻む鉄壁に苦悶するほどブレてきた若輩者の戯れ言
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作成日時 : 2009/08/10 20:18
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アフタヌーン連載漫画原作の『宙のまにまに』というアニメーション作品を見ていると、自転車で走るシーンが出てくる。その際、「自転車の2人乗りで公道を走る事は道路交通法で禁止されていますが、原作を尊重しております」というテロップが出てくる。法律があるからと言ってもなんとも過剰な反応だと思う。先日読んだライトノベルにも自転車二人乗りは普通に出てくる。物語の舞台装置である“文化”は表現の自由を主張しても法律違反ですよと断らなければダメな時代らしい。テレビを見て真似するヤツが出たらどうするつもりだ、という糾弾への対応とはいえ、演出目的以外でテロップが出ると興が冷めて仕方がない。そりゃあ、法律なのだから仕方ない……。と思ったら、このテロップ、テレビ愛知で放送されたものに限っているらしい。ええっ、そんな地方差別有りなのか?
それはともかく、自転車の二人乗りが法律で禁止されていることを知っている人はどのくらいいるのだろうか。確かに小中学高校で自転車の二人乗りはダメだと釘を刺されていたが、道交法第55条の規定に違反し5万円以下の罰金が科されることは聞かされていない。安定性が違うとはいえバイクの二人乗りは条件付きでOKなのに自転車はダメというのはなんというのか。自転車の二人乗りに対する禁則意識が希薄な理由の一つに、幼少期にママチャリの用事座席に乗った経験があるからではないか。あの幼児用座席を利用しての二人乗りは例外的に認められている。
この定員外乗車。幼児用座席を二つつけて三人乗りする母親が都市部には多いのだとか。明らかな違法行為であり、一時期、警察はこの三人乗りを禁止行為であると明確にしようとした。すると、世間のお母様方から猛反発を受けた。危険であるから禁じようというのに、彼女たちは「送迎バスもないのにどうやって子供二人を通園させるのか」「子供のために自動車を買えというのか」、挙句の果てには「この少子化の時代に子供を二人持つなということか」という屁理屈まで言い始めたのだ。警察はこの猛反発に怖じ気づき、教則への禁止明記を見送っている。それってどうなんだ? 今では三人の利用自転車が開発されているが価格はべらぼうに高い。結局、危険である定員外乗車は容認されているのである。法律、それも道路交通法とは国民の安全を保証し生命を守るためのものである。前述の定員外乗車禁止明記見送りの件は正しい民主主義の形のようにも見える。しかし、自分たちの快適性・利便性を唱えることを自重している人達がいる一方で、自らの安全性を蔑ろにするような提案(抗議)を屁理屈こねてまで押し通すのってどうなのだろう。
自転車は軽車両である。“安全のため”という一方通行な理由で表現の自由が侵害されるのも問題である一方、その乗り方云々を規制するよりも前に、その車両に正規外の乗車運転を行うことでどのような危険性が孕んでいるのか、周知徹底すべきである。
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