MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

ニュース:事件 犯罪・疑惑事故・災害裁判写真RSS feed

【裁判員3例目 結審(10)】「AVを実行したのでは」との質問に「たぶんそう」…被告みつめる裁判員 (4/4ページ)

2009.9.3 15:43
このニュースのトピックス裁判員制度
全国3件目の裁判員裁判の第2回公判が開かれた、青森地裁第1号法廷=3日午前全国3件目の裁判員裁判の第2回公判が開かれた、青森地裁第1号法廷=3日午前

 検察官「せっかく就職できたのに感謝の気持ちはなかったのですか」

 被告「そういう気持ちより今の人生を投げ出したい気持ちが強かったです」

 検察官「小学生時代から万引きをしたり、高校時代にも空き巣に入ったりしていましたね」

 被告「はい」

 検察官「あなたの言葉を借りれば、仮面の裏で繰り返していたということですね」

 被告「はい」

 《向かって右端の男性裁判員6番は、額や口に頻繁に手をあてて、考え込む様子を見せている。検察官は、被告の性癖を明らかにする質問を加えていく》

 検察官「ところで、アダルトビデオを300本ぐらい集めたと言っていますね」

 被告「100本ちょっとだと思います」

 検察官「正確には、警察が車から6本、自宅から84本押収していますが、古い言葉ですがモザイクが掛かっていない『裏ビデオ』だったようだけど、間違いないですね」

 被告「はい」

 検察官「その中には強姦ものやSMものがありましたか」

 被告「多分あったと思います」

 検察官「第4事件ではBさんが生意気だったから制裁をしたのですね」

 被告「はい」

 検察官「アダルトビデオの世界を現実に実行しようとしたのではないのですか」

 被告「多分そうだと思います」

 《裁判員らはじっと被告をみつめていた》

 検察官「(前の被告人質問で)性犯罪の苦しみがわかったと言っていましたが、被害者のつらさを知るだけで犯罪が防げるわけではないのはわかりますね」

 被告「はい」

 検察官「2度と犯罪をしないと約束すると言っていましたが、問題は社会に戻ってからどうなのかということですね」

 「(社会復帰してから)就職がうまくいかないこともあるかもしれません。就職できても仕事がきついかもしれません。人間関係にストレスを感じるかもしれません。そういう状態に陥っても事件を起こさないことがポイントだということはわかりますね」

 被告「はい」

 《弁護側の情状で、供述や言葉で反省の姿勢をアピールしてきた被告。検察官は、裁判員が被告に同情を寄せることを食い止めようとしているようだ》

(11)に続く

【裁判員3例目】詳報はこちら

このニュースの写真

傍聴券の抽選券を配る裁判所関係者。性犯罪事件を裁く初の裁判員裁判を傍聴しようと、青森地裁近くの地下道には前日の977人を超える1035人が並んだ=3日午前9時15分ごろ、青森市内
全国3件目の裁判員裁判の第2回公判が開かれた、青森地裁第1号法廷=3日午前

関連トピックス

[PR]
[PR]
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。