当方は、今年の暮には、鳩山民主党政権が誕生することは避け得ないと考えている。
政治、経済構造改革をする上で当方は一抹の不安はあるものの喜ばしく思っている。
しかし、鳩山民主党政権には北方領土交渉をして欲しくない。
それこそ、麻生対露宥和政策の継承となる可能性が高いからである。
確かに、民主党の原口一博氏は北方領土全島返還並びに、樺太のロシアへのプレゼントに反対し、テレビで麻生政権をたたき、民主党政権になれば、4島返還を訴えると語った。
同じく鳩山由紀夫代表も、4島返還路線を強く訴えていくとし、麻生政権の対露融和姿勢を批判した。
一見、民主党の北方領土問題に取り組む姿勢は評価できるように思えなるが、鳩山由紀夫氏は、旧社会党連中の設立した日本対外文化協会と仲がよく、日露友好フォーラムとも関係の深い親露政治家であるのである。
例えば、ロシアのフラトコフ首相が2007年に来日したときに、音羽御殿を訪れ、鳩山元首相の銅像を贈呈した際に、『4島一括返還では千年経っても(北方領土は)帰ってこない』と朝日新聞の記者に語ったのである。
さらに、日露賢人会議50周年フォーラムに参加した鳩山氏は、4島共同管轄論を提示した。彼はこの上で、2島返還論は外交の柔軟性の一つとして受け入れられるとも語っている。
語るに落ちるとはこのことで、鳩山代表も、基本的なスタンスは麻生首相と変わらず、4島返還よりも、政治的決断で3島にしたり2島にしたりしようと画策しているのである。
ロシア側も、プーチン大統領が2005年秋に日本を訪れた際に、時の小泉首相よりも一番早く会ったのが鳩山由紀夫氏であった。
今回も、プーチン首相が来日した際に、小沢一郎氏と共に、鳩山由紀夫氏は会っている。
ちなみに、ロシアから贈呈された銅像については『銅像はモスクワの方角に向けて立っています大事に永久保存します』とトンデモ発言をした。
いくら銅像といえども、わざわざロシアの方角に永久的に向けておく必要があるだろうか?
ここに鳩山由紀夫氏の基本的な対露外交の姿勢が見えると思える。
そもそも、北方領土交渉で、国交回復をすれば2島返還するとロシア側に騙され、汚点を残したのは同じく親ソ派の鳩山一郎である。
彼はフルシチョフが赤の広場からクレムリンへの階段の横に板があるのをみて、自身の足の障害を気遣ってくれたと勘違いし、涙したそうだ。
彼については、今後詳しく取り上げていくが、鳩山一家がロシア好きであることはわかったはずだ。
そもそも、民主党内には旧社会党系議員の『ロシアと仲良くすれば4島は帰ってくる』発言から、前原誠司氏の交渉で『まけたとしても4島』発言など、党内は、ロシアにとって嬉しい発言ばかりで溢れている。
もちろん、麻生政権の交渉と比べれば五十歩百歩なのだが、やはり、民主党政権では、対露領土交渉をするべきではないだろう。
もちろん、モスクワの方角を常に向かない党首であれば大歓迎だが。
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by libertarian0606
バカ保守見っけ!