勝って負けた小沢民主

2009/05/08 07:12

 

 

政局ペースでは、小沢一郎は、西松ショックで完全に敗北し、窮地に立たされている。民主党が小沢擁護のために設置した「有識者会議」(座長・飯尾潤政策研究大学院大教授)でさえ、小沢に反旗を翻した。

 

小沢氏自身は全国行脚を再開し、応援演説に駆け付けた名古屋市市長選に勝ったのに、党内やメディアの反応は違う。

 

しかし、実際、西松事件自体は、検察の敗北で、小沢氏の勝利であった。

 

今から2ヶ月前に、小沢氏の第一公設秘書の大久保氏が逮捕されたときから、郷原信郎氏は、大久保氏が虚偽記載ののみの起訴で、再逮捕もないと読んでいた。

 

その通りのシナリオで検察は、もはや、収賄罪や斡旋利得罪で起訴や再逮捕することができなかった。

 

さらに、一部メディアは『捜査終了』とまで法事、地方から集められた応援検事も現場に戻し、捜査陣は大幅に縮小され、これ以上、責めることはできなくなっている。

 

瀬戸弘幸氏は、東京地検が必ず小沢一郎を逮捕すると予言したと書いていたが、少なくとも、今後西松事件に端を発した逮捕は百パーセント無い。

 

完全に、検察は、負けたのである。

 

そもそも、総務省が慣例として今まで、訂正を求めるだけで、虚偽記載には対応してきた。

 

それを第一公設秘書を逮捕したところに誤算がそもそもあったのである。

 

現在、再逮捕の可能性が立ち消えになったが、それ以上に注目を集めているのが、検察が公判を維持できるのかということである。

 

もし、検察が、公判まで維持できなくなった場合、完全に、検察のメンツは潰れる。

 

それにしても、小沢一郎氏は、この西松建設問題で、検察に圧勝したのに、政治的には窮地に立っている。

 

これは非常に不可思議な現象である。

 

そもそも、新聞やTVは、小沢タタキをしている一方で、今回の検察の捜査こそ批判している方が多い。

 

やはり、メディアとネットの差があるようだ。

 

そして、メディアは、小沢=悪を前提に世論調査を行い、世論操作まで行っているのである。

 

なぜ、メディアは、検察の敗北をもっと報じないのだろうか?

 

検察は、防衛フィクサーだった秋山氏を追い込めず、ライブドア事件でも検察側の問題点が露呈し始めている。

 

もはや、検察の腐食は進みすぎている。

カテゴリ: 政治も    フォルダ: 司法

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