メディアと小沢騒動

2009/05/13 00:20

 

方の『懇切丁寧な報道ぶり』にも関わらず、20%以上の支持率をもって、自民党と拮抗している」と一連の事件報道を皮肉った。

「多額の献金を知らない、というのは『欺まん』だ」

   一方、この会見を受けて自民党麻生太郎首相と、東国原英夫・宮崎県知事は以下のように語っている。

   麻生首相は首相官邸での会見で、「冒頭発言しか聞いていない」ことを強調しながら、

「なぜ辞めるのか、何について責任を取るのか、なぜ今なのかについて、国民は理解できなかったのでは。私も正直うかがってみたい」

と、会見に疑問を呈している。

   また、東国原知事も小沢代表の会見を厳しく批判した。「西松建設あたりとのつながりが『あやふや』『うやむや』ですよね」とし、「あれだけの 多額の献金が1つの会社から来ていたことを知らない、というのは『欺まん』だ」とバッサリ。会見の内容は「国民にとって説明責任が果たされたとは到底思え ない」と指摘した。民主党に対しても「辞めて臭いものにフタをした、選挙に向けてイメージアップとか、そういったことをすると、逆イメージダウンになる気 がする」と痛烈に批判している。

   だんまり記者に代わって、政治家が批判している形だ。

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小沢一郎氏を巡り、メディアは持ち上げると共に、切り捨てるのも速かった。

 

メディアと小沢一郎氏との癒着は以前から囁かれており、1990年のフジテレビ系列の『岩手めんこいテレビ』設立には、小沢氏が絡んでいた。

 

当時、TBSや日テレのローカル局が岩手にあり、3番目のローカル局設立を巡り、フジとテレ朝が揉めていた。

 

この時、小沢氏の地元である水沢にテレビ局を開局することを住民が望んでいたが、盛岡にフジは開局することを望んでいた。

 

この調整役として名乗りを上げたのが当時の小沢一郎で、日枝フジ社長と会談し、本社を水沢に、業務センターを盛岡に置くことで決定し落ち着くが、5年後には水沢から完全撤退した。

 

この時に、他人名義で小沢事務所が『岩手めんこいテレビ』株5億円を購入したことがあった。

 

フジテレビや産經新聞にも、この事件以来、小沢一郎に配慮するようになったと言われる。

 

さらに、右のフジ=産経が落ちると、先ほど書いたように、テレ朝に目を向ける。

 

この頃に、金丸氏を巡る問題が噴出し、朝日新聞が小沢攻撃を開始すると、テレ朝の開局をお預けし、92年に、小沢氏との手打ちで、開局を決定する。

 

さらに、94年4月に、小沢批判をした朝日新聞を口撃しはじめた小沢氏に、朝日新聞側が折れ、当時の政治部長だった秋山こう太郎が謝罪と手打ちを行ったのである。

 

たしかに、西松建設事件以降、メディアは今度は検察によりそり始め、小沢批判を再開し始めるが、これこそ、日本のメディアが『権力』に寄り添う姿ではないか?

 

小沢一郎氏が権力者のときは徹底的に持ち上げ、検察が小沢一郎を蹴落とすと、検察につき、小沢叩きをするのである。

 

そんな彼らも、未だに権力を多少持っている小沢一郎氏に遠慮するのも理解できないわけではない。

 

当方は、メディアの真の役割である権力ウォッチングを放棄し、権力側に付くことはメディアの自死であると確信している。

 

 

カテゴリ: 政治も    フォルダ: メディア

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2009/05/13 01:26

Commented by sansaku2007 さん

検察も小沢氏も権力という、至極納得のいくエントリーでした。

散策

 
 
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2009/05/13 13:53

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