クリオネの触手についてご紹介します。
クリオネの触手は頭部に6本あり、バッカルコーン(buccal cones)と呼ばれます。
顔のように赤く見える部分が、普段は体内(口の中)に納まっている触手です。
クリオネは、餌としてミジンウキマイマイを補食します。
ミジンウキマイマイなどの餌を補食するときには、頭部の2本の角の間を一瞬でぱっくりと開きます。
そして頭部から6本の触手を伸ばして、その触手で餌を抱え込むように捕まえます。
6本の触手は、まるでクリオネの頭に小さなイソギンチャクがくっついているようです。
触手でガッチリと捕まえられた餌から、クリオネはゆっくりと養分を吸収します。
触手で餌を捕まえるその姿は、「可愛くない」とか「恐ろしい」とか「流氷の悪魔」などと呼ばれることがあります。