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【裁判員3例目 結審(7)】被告の不幸な境遇を詳細に質問する弁護人…裁判員は厳しい表情で思案 (2/3ページ)
このニュースのトピックス:裁判員制度
弁護人「やはり大人には逆らえない?」
被告「はい。大人の言うことは絶対に否定できないと思いました」
《ここで、弁護人は田嶋被告が人生で唯一、信頼を寄せていたという「人物」について問いかける》
弁護人「心から人を愛せたことはありますか」
被告「いいえ」
弁護人「本当の気持ちを打ち明けられるような人はいませんでしたか」
被告「1人だけいました。母の弟にあたる叔父です」
弁護人「○○さん(法廷では実名)ですね」
被告「はい。○○さんとは、子供のころから交流があって一緒に住んだこともありました。父親代わりに遊びに連れて行ってくれたり、授業参観に自分の子供のスケジュールをキャンセルしてまで来てくれたこともありました」
弁護人「○○さんには自分の気持ちを伝えられましたか」
被告「人のことを大切に思えない。女性に限らず、人を愛せないことを話しました。自分の子供ができたと思ったら、すごく怖くなることも伝えました」
弁護人「理解はしてくれましたか」
被告「はい」
《田嶋被告は、自分と似た境遇で育った叔父には本音で語れたと訴える》
《右端に座る男性裁判員は、口を真一文字に結び、田嶋被告の顔をのぞき込んでいた》
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