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漢字解放への道

一言メッセージ：正字正假名マスターを目指して

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薬

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親指

人差指

中指

藥指

小指

子供でも知つてゐる指の名前です。

謂れとしては・・・

『親指』　　一番太いから元は『大指（おほゆび）』だつた樣です。

『人差指』　人を差すから。

『中指』　　眞ん中にあるから。

『藥指』　　藥を混ぜる（調合）時に使ふから。紅をつける時にも使ふので別名『紅差指（べにさしゆび）』

『小指』　　一番小さいから。

・・・と、こんな感じでせう。

ちなみに『藥指』

五指の中で一番動かしにくいので汚れてゐないから、藥の調合に使つてゐました。

また、藥指で藥の調合をしてゐる樣子を表すと『富山縣』と云ふ手話になります。
富山は藥の行商で有名ですからね。

さて今回は「薬」
正字では「藥」

「藥」　　艸部　十五畫
　　　　音：ヤク
　　　　意味：くすり、くすりす

「薬」は略字です。草冠は四畫（十を二つ書く）が正字です。元が「艸」ですからね。
「幺」を點二つにしたのは「樂（楽）」も同じです。

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残

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四月に入り忙しくなりました。

新人や部署換へで新しく配置された人に仕事を敎へたり、お客さんが増へたり。

忙しいのは良い事かもしれませんが、やはりしんどい。
殘業も續きました。眠いです。

早く落ち着かないかなぁ。

と言ふ事で今回は「残」
正字では「殘」

「殘」　　歹部　八畫
　　　　　音：サン、ザン
　　　　　意味：そこなふ、そこなはる、のこり、のこす、無慈悲な者　　等

「戔」が音を擔つてゐます。
その右側が省略されてゐるのが新字體です。「淺（浅）」「錢（銭）」も同樣の省略がなされてゐます。
『付箋』の「箋」、『餞別』の「餞」は常用外の漢字なので省略なし。

ちなみに「歹」はガツと讀みます。
歹部には「死」等もあります。

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聖

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北京オリンピックの聖火リレーが注目されてゐます。
中國のチベット彈壓に對する抗議活動の一つの樣です。

また、中國は世界一の環境汚染國です。

大氣・水・食物…。

全て危險と言つても良い。
毒入り餃子も解決してゐませんよ。

その國に同胞である日本人が乘り込み、國を背負つてスポーツを行ふ。

危險極まりないです。
オリンピックは『平和の祭典』とも言はれますが、中國は平和ではありません！
現在進行形の侵掠國であり、環境汚染國です。

『平和の祭典』は平和な國で行ひませう。

と言ふことで今回は「聖」です。

耳部　七畫
　　　音：セイ、シヤウ
　　　意味：ひじり　等

下部は「王」でもなく「壬」でもありません。「王」の最初の横棒を左拂ひにした形。

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宝

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前回は七福神でした。
七福神は寶船に乘つてゐますね。

その繫がりで今回は「宝」です。
正字は「寶」です。

「寶」　　宀部　十七畫
　　　　　音：ハウ、ホウ
　　　　　意味：たから、たからとす

「缶」（ヒウ・フ）が音を擔つてゐます。廟所に玉・缶・貝を供薦する形で、それを「寶」と言ふ樣です。
「宝」は略字、「寳」は俗字です。
「貝」がつく漢字は經濟活動や財産に關する物です。「宝」だとその仲間から外れてしまひます。

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神

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皆さん七福神、ご存知ですか。
七人の神樣、全員言へますか。

○惠比須＜えびす＞
　　俗に攝津の西の宮の蛭子【ひるこ】の神の稱
　　夷三郞【えびすさぶらう】といふ
　　其像、風折烏帽子に、狩衣指貫を着て、鯛を釣上げたる状をなす
　　今、商家の神として祭る

○壽老人＜じゆらうじん＞
　　支那、宋の元祐中の人にて、壽星の化身なりといふ
　　七福神の一として常に畫く
　　其像、白髪多く垂れ、秀目豐髯、幅巾野服し、身の長三尺、頭と相半し、杖を携　　へ、團扇を持し、鹿を伴ふ所を圖す

○大黑天＜だいこくてん＞
　　今、又、福神の名
　　常に、狩衣の如き服を着、帽を蒙り、左肩に、袋を負ひ、右手に打出の小槌を持　ち、米俵の上に居る所を畫【ゑが】けり。
　　或云、是れ、大國主命【おほくにぬしのみこと】、又、大巳貴命【おほなむちのみこ　と】にて、それを大國【だいこく】、又は大巳貴【だいこき】など音讀せるものなりと

○毘沙門天＜びしやもんてん＞
　　佛經に、四天王の一
　　北方を守護し、夜叉羅刹を主【つかさど】ると云
　　一名、多聞天【たもんてん】

○福祿壽＜ふくろくじゆ＞
　　支那に、仙人の名
　　宋の嘉祐中の道士
　　天南星の化身なりと云
　　常に畫きて七福神の一とす
　　短身、長頭、多髯にして、杖に經卷を結ひ、鶴を伴ふ所を圖す
　　俗にフクロクジン

○辨財天・辨才天＜べんざいてん＞
　　天竺の女神の名
　　辨舌の才を守り、又、智惠の福を與ふといふ
　　略して辨天
　　琵琶を彈ずる相をも畫く
　　妙音天女【めうおんてんによ】の名もあり

○布袋＜ほてい＞
　　支那、梁の頃の散聖の名
　　布袋和尚といふ
　　彌勒の化身なりと云
　　畫には、僧體にて、甚だ肥満せる像を圖す
　　杖にて一大布袋を荷ひ、市を遊化し、十六の群兒これに追随す
　　俗間、七福神の一とす

出典は『言海』（大槻文彦・筑摩書房）です。

色々なめでたい神樣を合はせたものが、七福神の樣です。
八百萬の神樣を崇める日本人の象徴かもしれません。

さて今回は「神」
正字では「神」です。
「福」でも書きましたが、「示」を「ネ」に變更した物です。