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【裁判員3例目 結審(5)】「愛というものから自分から逃げた」…被告の“反省文”にうなずく女性裁判員 (1/3ページ)

2009.9.3 13:30
このニュースのトピックス裁判員制度
全国3件目の裁判員裁判の第2回公判が開かれた、青森地裁第1号法廷=3日午前全国3件目の裁判員裁判の第2回公判が開かれた、青森地裁第1号法廷=3日午前

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 《休憩を終え、席に着く裁判員。小川賢司裁判長が審理の再開を告げると、検察側は田嶋靖広被告(22)の経歴に関する供述調書など、情状関係の残りの証拠調べを始めた。裁判員は時折、メモを取りながら、熱心に話を聞いている》

 検察官「では残りの証拠について読み上げさせていただきます。まず被告の経歴についてです」

 「私は千葉県四街道市で生まれ、○○(法廷では実名)という名前しか知らない父と母の間の長男として生まれました。一人っ子です。父は物心のついたときには家におらず、母も急性くも膜下出血で亡くなったため、祖母に育てられました」

 検察官「前科はなく、警察に取り調べられたようなこともありません。趣味はゴルフの打ちっ放しやアダルト画像を集めることです。アダルトDVDは家に300本はありますが、変態の趣味はなく、男としてはノーマルなほうだと思います。ギャンブルはパチンコ以外せず、たばこはメンソールを1日20本くらい吸います」

 《田嶋被告はまゆ一つ動かさず無表情を決め込んでいる。検察官は続いて、田嶋被告のこれまでの犯罪経歴を説明していく》

 検察官「小学校高学年くらいからスーパーで万引をしていました。ほしい商品を万引して手に入れることもそうですが、そのスリル感を楽しんでいました」

 《ここで、田嶋被告が犯罪に手を染める決定的な契機となった幼少時の出来事が語られる》

 検察官「中学生時代、マンションのポストに封筒が入っているのを見つけ、中をのぞくと現金7万円が入っていました。自分の家は貧乏なのに他人の家には金があるんだと思い、驚きました。このときの経験がその後の盗みの原因になったと思います」

 検察官「高校時代には他人の家に空き巣に入りました。ここは(2件目の強盗強姦事件の被害者である)Bさん方アパートの隣にあったアパートです。祖母からは当時1万円を小遣いとしてもらっていましたが、遊ぶ金が欲しくて空き巣に入りました。お金のほかに、売って現金にするために女性用の下着などを盗みました」

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性犯罪事件を裁く初の裁判員裁判2日目。傍聴券の抽選のため、青森地裁近くの地下道には前日の977人を超える1035人が並んだ=3日午前9時10分ごろ、青森市内
全国3件目の裁判員裁判の第2回公判が開かれた、青森地裁第1号法廷=3日午前

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