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【裁判員3例目 結審(4)】「被告からの謝罪は?」「特に…」 裁判員からの質問に祖母 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:裁判員制度
4番「それでは、8月31日に会った際、被告とおばあちゃんの間でどのような話をしましたか」
祖母「体のことを言われたり。体は大丈夫ですかと。(事件については)あんまり深く私に言わなかった。私も言いたいことがいっぱいあったが、面会ではあんまり言わないようにした」
4番「被告から事件のことで謝罪はありましたか」
祖母「特になかったです」
《続いて、右端に座る「6番」の男性裁判員が質問を始めた》
男性裁判員6番「それでは、おたずねします。被告の母は、被告が小学1年のときに突然亡くなり、被告はそのときにも気丈に振る舞っていたとのことでしたね。その後、母のことについて、何かありましたか」
祖母「あんまり本人からは…。親がないのは分かっていました。厳しい母親と分かっていたが、あまり思いだせないようで。いくら『お母さんが優しくしてくれた』と言っても、頭が真っ白で思い出は全然ないようでした」
6番「被告人は幼いころ泣き虫だったということですが、どういうことで泣いていましたか」
祖母「母親が田舎の方に行って、泊まって帰らないといけない。家にいないと、それを見ることができない。すごく泣いたら、止まないということでした」
《裁判員の質問に続き、女性裁判官が質問を行った》
裁判官「被告と8月31日に会って…事件からだいぶたっていたようですが、それまで会えなかったのはなぜですか」
祖母「体が体。病院に何カ月も行っていて…」
裁判官「入院されたりもしていたということですね」
祖母「はい」
《小川裁判長は質問が出尽くしたことを確認すると約15分間の休廷を宣言。祖母は深々と一礼すると、傍聴席に戻った》
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