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【裁判員3例目 結審(4)】「被告からの謝罪は?」「特に…」 裁判員からの質問に祖母 (2/3ページ)
このニュースのトピックス:裁判員制度
検察官「今回、被告は4つの事件を起こしました。その間に、被告の様子でおかしい、変わったところはありましたか」
祖母「全然分かりませんでした。ただ、飲み歩くようになってから、朝帰りする子じゃないのに、何でこんなに続くのかと。『体を壊すので止めなさい』と言ったのですが、会社や友達と(飲みに)行っていると聞いて、それを信じていました」
《検察官の質問が終了した。ここで、小川賢司裁判長が裁判所からの質問をまとめるため、5分間の休廷を宣言する》
《田嶋被告に手錠と腰縄がかけられる。祖母は涙目ではなをすすりながら、証言台からその様子を身じろぎもせず見つめていた》
《休廷中、田嶋被告と祖母は刑務官を挟んで弁護側の席に並んで座ったが、言葉を交わすこともなく、硬い表情のまま黙り込んでいた》
《法廷は午前11時57分ごろ再開。小川裁判長が質問を促すと、右から3番目に座る「4番」の男性裁判員が発言を求めた》
《男性裁判員は柔らかい表情で祖母の方を向き、ゆっくりと語りかける》
男性裁判員4番「被告が逮捕された後にお会いしたとき、どのような話をされましたか」
祖母「その時は、あんまり深く考えられず、信じられない心があった。(事件は)逮捕されて初めて分かったこと。いくら逮捕されたといっても信じられなかった」
裁判長「質問の趣旨が分かっていないようですね」
《小川裁判長は男性裁判員に再度の質問を促す。男性裁判員に緊張の様子はなく、落ち着いた表情で祖母に問いかけた》
4番「(逮捕後)被告に初めて会ったのはいつですか」
祖母「8月31日です」
裁判長「8月31日。ついこの間ですか」
《裁判長は、はっきりとした声で、祖母や裁判員に呼びかけるかのように、合いの手を入れた》
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