2009.08.07 Friday
今回の旅行では、テレビを見る時間もほとんど無く、
沖縄の放送事情について触れることはできなかったのですが、
新聞を買って、メディア事情に少しだけ触れてみました。
沖縄には2つの県紙があります。
それは「琉球新報」と「沖縄タイムス」。
人口わずか138万人の沖縄県で、
2つの県紙がやっていけるの?という考えは浅はかでした。
沖縄で現地印刷を行っている新聞社は、この2社しかないのです。
沖縄県では他に、
日刊スポーツ、スポニチ、日本経済新聞が売られていますが、
スポニチと日経は琉球新報に、
日刊スポーツは沖縄タイムスによって印刷されており、
他の全国紙を見ることはできませんでした。
ですので、新聞シェアを見ても、
・琉球新報 38.6%(201,929部)
・沖縄タイムス(公称) 41.3%(206,845部)
出典:(FACTA2007年7月号)
と、両社合わせて8割に上っています。
放送マニアとしては気になるのがテレビ欄。
その名前とは裏腹に、琉球新報は「沖縄テレビ」「ラジオ沖縄」「FM沖縄」と、
沖縄と名のつく放送局との関係が深く、
「NHK教育」「NHK総合」「沖縄テレビ」「琉球放送」「琉球朝日放送」の
順になっていて、沖縄テレビのところは黄色く着色されています。
一方の沖縄タイムスは、これまたその名前と裏腹に、
「琉球放送」「琉球朝日放送」と、琉球と名のつく放送局との関係が深く、
「NHK総合」「NHK教育」「琉球放送」「琉球朝日放送」「沖縄テレビ」の
順になっています。
ちなみに、琉球放送と琉球朝日放送の関係が親密、
というのは放送マニアの間では有名な話ですよね。
親密どころか、琉球朝日放送は琉球放送の中にあって、
放送業務も実際には琉球放送が行っているという、事実上1局2波体制。
琉球放送(RBC)が、
「RBCiラジオ」「RBCテレビ」そして「琉球朝日放送テレビ」の、
3つの放送媒体を持っていると考えてもよいくらいですね。
それだけ、沖縄に3つ目のテレビ局を作ることが、
経済情勢上困難だったというわけです。
これまたちなみに、
バブル期には日本テレビ系列の新局置局も計画されましたが…、
結局できず仕舞いで終わっています。
そしてラジオ欄。
ここは両紙ともほぼ同じラインナップで、
「NHK第一」「NHK第二」「RBCiラジオ」「ラジオ沖縄」「NHKFM」「FM沖縄」
「OCN(沖縄ケーブルネットワーク)」
「宮古テレビ(2ch)」「石垣ケーブル(2ch)」
さらにコミュニティFM県内全11局と、
BSデジタル放送の3〜9ch(沖縄タイムスのみ10chも)が掲載されています。
加えて、米軍テレビの「AFRTS(US8ch)」が載っているのも沖縄らしいです。
当然ですが、他の地方紙のように、
県外のテレビ局は一切掲載されていません。
そして驚いたのは、
先ほど、沖縄には日本テレビ系列ができなかったと書きましたが、
その補完をケーブルテレビの自主放送チャンネルが一部で補っているという点ですね。
宮古島では琉球朝日放送も現在は見ることができないため、
宮古テレビではテレビ朝日や日本テレビの番組も組み込んでいるのです。
ケーブルの自主放送チャンネルに「おもいッきりDON」「徹子の部屋」
「クイズ雑学王」「行列のできる法律相談所」といった番組があるのは、
すごく不思議。
ちなみに。
地デジ化によって宮古島でも近々琉球朝日放送が見られるようになるため、
この体制も変わると思われます。
沖縄の放送事情、これは他県と全然違ってかなり面白そう。
もっとじっくり見たかったな。
また来るか。
それにしても、この琉球新報と沖縄タイムス、
ライバル同士で派手にバトルを繰り広げているのかと思いきや、
今年の3月、同時に夕刊を廃止したりと、
意外と足並みはそろえているようで…。
沖縄の放送事情について触れることはできなかったのですが、
新聞を買って、メディア事情に少しだけ触れてみました。
沖縄には2つの県紙があります。
それは「琉球新報」と「沖縄タイムス」。
人口わずか138万人の沖縄県で、
2つの県紙がやっていけるの?という考えは浅はかでした。
沖縄で現地印刷を行っている新聞社は、この2社しかないのです。
沖縄県では他に、
日刊スポーツ、スポニチ、日本経済新聞が売られていますが、
スポニチと日経は琉球新報に、
日刊スポーツは沖縄タイムスによって印刷されており、
他の全国紙を見ることはできませんでした。
ですので、新聞シェアを見ても、
・琉球新報 38.6%(201,929部)
・沖縄タイムス(公称) 41.3%(206,845部)
出典:(FACTA2007年7月号)
と、両社合わせて8割に上っています。
放送マニアとしては気になるのがテレビ欄。
その名前とは裏腹に、琉球新報は「沖縄テレビ」「ラジオ沖縄」「FM沖縄」と、
沖縄と名のつく放送局との関係が深く、
「NHK教育」「NHK総合」「沖縄テレビ」「琉球放送」「琉球朝日放送」の
順になっていて、沖縄テレビのところは黄色く着色されています。
一方の沖縄タイムスは、これまたその名前と裏腹に、
「琉球放送」「琉球朝日放送」と、琉球と名のつく放送局との関係が深く、
「NHK総合」「NHK教育」「琉球放送」「琉球朝日放送」「沖縄テレビ」の
順になっています。
ちなみに、琉球放送と琉球朝日放送の関係が親密、
というのは放送マニアの間では有名な話ですよね。
親密どころか、琉球朝日放送は琉球放送の中にあって、
放送業務も実際には琉球放送が行っているという、事実上1局2波体制。
琉球放送(RBC)が、
「RBCiラジオ」「RBCテレビ」そして「琉球朝日放送テレビ」の、
3つの放送媒体を持っていると考えてもよいくらいですね。
それだけ、沖縄に3つ目のテレビ局を作ることが、
経済情勢上困難だったというわけです。
これまたちなみに、
バブル期には日本テレビ系列の新局置局も計画されましたが…、
結局できず仕舞いで終わっています。
そしてラジオ欄。
ここは両紙ともほぼ同じラインナップで、
「NHK第一」「NHK第二」「RBCiラジオ」「ラジオ沖縄」「NHKFM」「FM沖縄」
「OCN(沖縄ケーブルネットワーク)」
「宮古テレビ(2ch)」「石垣ケーブル(2ch)」
さらにコミュニティFM県内全11局と、
BSデジタル放送の3〜9ch(沖縄タイムスのみ10chも)が掲載されています。
加えて、米軍テレビの「AFRTS(US8ch)」が載っているのも沖縄らしいです。
当然ですが、他の地方紙のように、
県外のテレビ局は一切掲載されていません。
そして驚いたのは、
先ほど、沖縄には日本テレビ系列ができなかったと書きましたが、
その補完をケーブルテレビの自主放送チャンネルが一部で補っているという点ですね。
宮古島では琉球朝日放送も現在は見ることができないため、
宮古テレビではテレビ朝日や日本テレビの番組も組み込んでいるのです。
ケーブルの自主放送チャンネルに「おもいッきりDON」「徹子の部屋」
「クイズ雑学王」「行列のできる法律相談所」といった番組があるのは、
すごく不思議。
ちなみに。
地デジ化によって宮古島でも近々琉球朝日放送が見られるようになるため、
この体制も変わると思われます。
沖縄の放送事情、これは他県と全然違ってかなり面白そう。
もっとじっくり見たかったな。
また来るか。
それにしても、この琉球新報と沖縄タイムス、
ライバル同士で派手にバトルを繰り広げているのかと思いきや、
今年の3月、同時に夕刊を廃止したりと、
意外と足並みはそろえているようで…。