諏訪署と県警捜査2課の衆院選違反取締本部は31日深夜、公職選挙法違反(現金買収の約束、未成年者使用)の疑いで、30日投開票の衆院選長野4区で落選した自民前職、後藤茂之氏派の運動員で建設会社社長の小泉修造容疑者(52)=諏訪市豊田=を逮捕した。同課によると、小泉容疑者は調べに対し容疑を否認している。
逮捕容疑は、衆院選公示前の8月中旬ごろ、3〜4人の女性運動員に選挙運動をする報酬として現金を渡す約束をした疑い。また、同月下旬ごろ、未成年と知りながら諏訪地方の女子学生(19)に選挙カーの車上運動員を担当させた疑い。
諏訪市城南1の後藤氏事務所では1日午前0時すぎから、県警の捜査員約20人が家宅捜索に入り、関係書類を押収した。
捜査2課によると、後藤氏派の運動員の中に未成年がいるとの通報があり、31日に小泉容疑者や女性運動員ら10人ほどに諏訪署への任意同行を求め、事情聴取していた。小泉容疑者は選対で遊説部長を担当していた。
31日午後9時ごろ、後藤氏事務所にいたある陣営幹部は取材に「今のところお話しすることはない」と述べた。
県内では、2003年の衆院選長野5区で落選した民主党新人候補の運動員が高校生にマニフェストなどを配布させ、報酬の形で現金を渡したとして同法違反(未成年者使用、現金買収)容疑で逮捕されている。